...貴様をかたづけてやる...
海野十三 「火薬船」
...またなかには家財を取りかたづけて東京へ出奔し...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...自分のと一緒にソファの下へかたづけた...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...かたづけられていたものです...
田中英光 「オリンポスの果実」
...――(感ずるところありて)――暮れいそぐ百舌鳥のするどく身にちかく・冬がまたきてまた歯がぬけさうなこともたえず鳴る汽車のとほく夜のふかく・酔ひざめのつめたい星がながれた・わかれようとしてさらにホツトウヰスキー・しんみりする日の身のまはりかたづける病中・ほつかり覚めてまうへの月を感じてゐる十二月三日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...伯母さんは「まあねむなつたかよ」といひながらちらばつたおもちやをかたづけ半分力づくに頸すぢをおさへつけてみんなに 御機嫌よう をいはせるのを...
中勘助 「銀の匙」
...遮二無二おしかたづけてしまったお銀様は...
中里介山 「大菩薩峠」
...ぬれた道具を手早くかたづけた...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...いわゆる「あのこと」をもっとはっきりかたづけてきたらよかろうという妻の意見に従うことにきめて家を出た...
夏目漱石 「手紙」
...何(ど)うしたつて片付(かたづけ)樣(やう)がないわね」「だから其儘(そのまゝ)にして置(お)くさ」小六(ころく)の此所(こゝ)へ引移(ひきうつ)つて來(く)るのは...
夏目漱石 「門」
...義理(ぎり)のある所(ところ)を一日(いちにち)のうちに略(ほゞ)片付(かたづけ)て夕方(ゆふがた)歸(かへ)つて見(み)ると...
夏目漱石 「門」
...心理学の書をかたづけ...
新渡戸稲造 「自警録」
...取りかたづけはすみました...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...すべてほこりがおいては一そう困るようなものは先にかたづけること...
羽仁もと子 「女中訓」
...かたづけてしまわにゃならん...
火野葦平 「花と龍」
...狼藉を極めた部屋の中をかたづけ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...「右之通に先々かたづけ候へども...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...觀念の倍數ぐらゐでかたづけてゐるところに...
吉川英治 「折々の記」
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