...かたくなに機関車がたぐり寄せる軌道の彼方に据えられたまま動きもしない...
上田広 「指導物語」
...かたくなに否むとに非らず...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...忌々(ゆゝ)しき「死」の大君(おほぎみ)は慈悲の敵(あだ)なり、昔より悲(かなしみ)の母、かたくなに、言向(ことむ)けがたき司(つかさ)かな...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「忌々しき「死」の大君は」
...母親の背中はかたくなに動かず...
梅崎春生 「狂い凧」
...かたくなに僕の方を見ないようにして...
梅崎春生 「魚の餌」
...心をいっそうかたくなにしてこうつぶやくのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...私は初めのうちこそかたくなに一番だといひはつてたものの近いころ先生から 脳の悪いお子さんにあまり無理なことはいはないがこれまでのやうではとても及第がさせられないから今度の試験にはもうすこし気をつけてもらひたい といふ注意があつたといふのをきいて私はわつと泣きだした...
中勘助 「銀の匙」
...かたくなにしてあらしめな...
中原中也 「山羊の歌」
...かたくなにしてあるときは...
中原中也 「山羊の歌」
...かたくなに距離をとって拒んでいる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...名前と住所をかたくなに拒否し続けた結果...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...ザリはかたくなに金山から一銭も受け取りませんでした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...バラドスはかたくなにうつ向き...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...かたくなに木戸をつくたあ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...気になるのは八束のことで、役所が同じだから(部屋は離れていたが)姿は毎日みかけるけれども、かたくなに、こちらを無視するようすで、なにを考えているのか、まったく見当がつかない...
山本周五郎 「竹柏記」
...かたくなに頭を垂れたまま...
山本周五郎 「風流太平記」
...酒だ」「だめです」ととんびのあるじはかたくなに云い返した...
山本周五郎 「へちまの木」
...かたくなに首を振った...
山本周五郎 「山彦乙女」
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