...かたくなな自尊心が...
梅崎春生 「黄色い日日」
...かたくなな探偵家の虚栄心から...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...或男はイエスの懐に手を入れて二つの創痕を撫でてみた一人のかたくなな彫刻家は万象をおのれ自身の指で触つてみる水を裂いて中をのぞき天を割つて入りこまうとするほんとに君をつかまへてからはじめて君を君だと思ふ彫刻家が君をつかまえるという時...
高村光太郎 「触覚の世界」
...空中に漂っている宗教的息吹がもっともかたくなな者をもやわらげることができた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...自分のかたくなな心はついに動かすべからざるものであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かたくなでございますから――」「かたくななのは...
直木三十五 「南国太平記」
...多少お銀様のかたくなな心を解いたかも知れません...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの人たちは、無感覚な、かたくなな、どんな畏敬の気持によってもやわらげられない心があるものだ、ということを知らないし、また親切でへり下った気持をもっているあの人たちとしてはそんなことを知ろうとは思わないのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
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槇村浩 「青春」
...最も親切にかたくなな私をよき友達としてつきあつて下さつた皆さんに別辭を述べるには多少の感慨があります...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...かたくなな翼を※(つむ)の形にたたむで...
三好達治 「測量船」
...かたくななる心と欲を制する力とに帰して...
森鴎外 「舞姫」
...どんなにかたくなな心でも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また妻のかたくなな頭に対して...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...宮良君はかたくなな男だけれど...
柳田国男 「故郷七十年」
...幾らか狷介(けんかい)でかたくなな人間になっていった...
山本周五郎 「はたし状」
...暫くかたくなな心が自分の体内から溶け流れて行くのを感じ...
横光利一 「旅愁」
...あのかたくなな父さえ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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