...妙にかたくなな顔をしていた...
芥川龍之介 「子供の病気」
...斑(まだ)ら生(ば)えのしたかたくなな雑草の見える場所を除いては...
有島武郎 「親子」
...そして私のかたくなな心...
種田山頭火 「其中日記」
...こんな時にはかたくななジュセッポの心も...
寺田寅彦 「イタリア人」
...三重の青銅板で張られている一司法官のかたくなな心に断腸の思いをさせえたならば...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...空中に漂っている宗教的息吹がもっともかたくなな者をもやわらげることができた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...かたくなでございますから――」「かたくななのは...
直木三十五 「南国太平記」
...君わがかたくななるを怒らずば冀くは来りてわが門(かど)を叩くなかれ...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
......
槇村浩 「青春」
...最も親切にかたくなな私をよき友達としてつきあつて下さつた皆さんに別辭を述べるには多少の感慨があります...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...第一の精霊女子(オナゴ)のかたくななのは興のさめるものじゃ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...かたくなな翼を※(つむ)の形にたたむで...
三好達治 「測量船」
...眠元朗は心のかたくななのに暫(しば)らく沈みこんでいた...
室生犀星 「みずうみ」
...また妻のかたくなな頭に対して...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...宮良君はかたくなな男だけれど...
柳田国男 「故郷七十年」
...かたくなな気分がこみあげて来...
山本周五郎 「青べか物語」
...幾らか狷介(けんかい)でかたくなな人間になっていった...
山本周五郎 「はたし状」
...あのかたくなな父さえ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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