...指貫のりんに至るまでかたくななることかぎりなし」と罵りたる...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...妙にかたくなな顔をしていた...
芥川龍之介 「子供の病気」
...斑(まだ)ら生(ば)えのしたかたくなな雑草の見える場所を除いては...
有島武郎 「親子」
...何かかたくなな女のような感じのする琴があるものだが...
岩本素白 「六日月」
...こんな時にはかたくななジュセッポの心も...
寺田寅彦 「イタリア人」
...かたくなでございますから――」「かたくななのは...
直木三十五 「南国太平記」
...かたくなな先生は...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...あの人たちは、無感覚な、かたくなな、どんな畏敬の気持によってもやわらげられない心があるものだ、ということを知らないし、また親切でへり下った気持をもっているあの人たちとしてはそんなことを知ろうとは思わないのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
......
槇村浩 「青春」
...最も親切にかたくなな私をよき友達としてつきあつて下さつた皆さんに別辭を述べるには多少の感慨があります...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...そんなに君をかたくなな人間に――(そこへ...
三好十郎 「その人を知らず」
...かたくなな翼を※(つむ)の形にたたむで...
三好達治 「測量船」
...眠元朗は心のかたくななのに暫(しば)らく沈みこんでいた...
室生犀星 「みずうみ」
...1555歓楽の暗示をさえかたくなな批評で打ちこわし...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...かたくななる心と慾を制する力とに帰して...
森鴎外 「舞姫」
...どんなにかたくなな心でも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...暫くかたくなな心が自分の体内から溶け流れて行くのを感じ...
横光利一 「旅愁」
...あのかたくなな父さえ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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