...彼はこの怪物をここから出すことをかたく戒(いまし)めて行ったのだ...
海野十三 「宇宙戦隊」
...襟元(えりもと)はかたくしめているが...
海野十三 「奇賊悲願」
...しかし、もぐらの鼻は、かたくて、ほら、こんなにとがっているだろう...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...かたく約束したほどではありましたが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...克子はからだをかたくし...
壺井栄 「赤いステッキ」
...相州小田原の田宮流師範大野某との老練な型比(かたくら)べがあって後...
中里介山 「大菩薩峠」
...眼(め)ざし定(さだ)まりて口元かたく結びたるまゝ...
樋口一葉 「軒もる月」
...しかも非常にかたくなで且つ瓦斯灯のマントルのやうにちよつとさはつてもこはれるやうな脆弱な公式である...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...かたく めを つむると ぐっすり すやすや...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「きたりすナトキンのはなし」
...バラドスはかたくなにうつ向き...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...それからおっかさんへは毎日(まいにち)おかしやなんかたくさんあげるんだ...
宮沢賢治 「いちょうの実」
...出張所には片倉(かたくら)某という医師が住んでいた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「かたくり」のことだといふが...
柳田國男 「食料名彙」
...いわゆる満を持して機を計るの自重をかたく持っておりまする...
吉川英治 「上杉謙信」
...切符は左の掌の中にかたく握って...
吉川英治 「くせ」
...かたく戒(いまし)めても...
吉川英治 「新書太閤記」
...独りかたく職分に誓っていたことでござれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...かたく握り合って...
吉川英治 「新・水滸伝」
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