...礼儀三千威儀三百の官人気質(かたぎ)の権化(ごんげ)であったから...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...坪内逍遥氏の『小説神髄』や『書生気質(しょせいかたぎ)』や『妹背鏡(いもせかがみ)』や...
高浜虚子 「子規居士と余」
...文壇のことやそのころの作者気質(かたぎ)や雑誌記者の話などがいつもきまって出たが...
田山花袋 「田舎教師」
...お島は昔気質(むかしかたぎ)の律義(りちぎ)な父親に手をひかれて...
徳田秋声 「あらくれ」
...公園(こうゑん)の映画(えいぐわ)を見(み)に来(く)る堅気(かたぎ)の若(わか)い女達(をんなたち)よりも...
永井壮吉 「吾妻橋」
...それは無論堅気(かたぎ)の女ではなかつた...
夏目漱石 「それから」
...母は昔堅気(むかしかたぎ)の教育を受けた婦人の常として...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...親仁(おやじ)は昔気質(むかしかたぎ)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一つは彫物職人気質(かたぎ)とでも申しましょうか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...着附(きつけ)にも肩衣(かたぎぬ)にも贅(ぜい)を尽して...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...奴氣質(かたぎ)を賣りものにしたが...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...何(ど)うぞ夫(そ)れまで何(なん)なりと堅氣(かたぎ)の事(こと)をして一人(ひとり)で世渡(よわた)りをして居(ゐ)て下(くだ)され...
樋口一葉 「にごりえ」
...また昔かたぎに、田舎の老人が旧(ふる)き本家の系図を持ち出して別家の内を掻(か)きまわし、あるいは銭もなき叔父さまが実家の姪(めい)を呼びつけてその家事を指図し、その薄情を責めその不行届きを咎め、はなはだしきに至りては、知らぬ祖父の遺言などとて姪の家の私有を奪い去らんとするがごときは、指図の世話は厚きに過ぎて保護の世話の痕跡もなきものなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...かたぎの娘と街の娘とをかぎる一本の線は...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...職人気質(かたぎ)な苦痛を...
吉川英治 「新書太閤記」
...片桐助作(かたぎりすけさく)だの...
吉川英治 「新書太閤記」
...または名匠気質(かたぎ)の金大堅(きんたいけん)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...無理にでもカラ景気をつけようと努力している町人気質(かたぎ)が...
吉川英治 「松のや露八」
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