...当時国々の形儀(かたぎ)とあつて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...礼儀三千威儀三百の官人気質(かたぎ)の権化(ごんげ)であったから...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...かたぎの書生の服装が...
太宰治 「花燭」
...昔気質(かたぎ)の義理深く...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...昔気質(むかしかたぎ)の親たちからしつけられて来たのである...
谷崎潤一郎 「鍵」
...それ以前から先輩の読み物であった坪内(つぼうち)氏の「当世書生気質(とうせいしょせいかたぎ)」なども当時の田舎(いなか)の中学生にはやはり一つの新しい夢を吹き込むものであった...
寺田寅彦 「科学と文学」
...「今日は」「今日は」と抑(そもそも)天気の挨拶からゆる/\とはじめる田舎(いなか)気質(かたぎ)で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...公園(こうゑん)の映画(えいぐわ)を見(み)に来(く)る堅気(かたぎ)の若(わか)い女達(をんなたち)よりも...
永井壮吉 「吾妻橋」
...一歩を進むれば戯作者気質(げさくしゃかたぎ)でなければならぬ...
永井荷風 「日和下駄」
...幸ひにわが戯作者気質(げさくしゃかたぎ)をしていはゆる現代文壇の急進者より排斥嫌悪せらるる事を得ば本懐の至りなり...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...年は老いたれど高慢を挫(くじ)く太刀筋は衰え申さぬ」武芸者気質(ぶげいしゃかたぎ)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ精進を重ねる名匠気質(かたぎ)の半十郎になり切っていたのでした...
野村胡堂 「江戸の火術」
...一つは彫物職人氣質(かたぎ)とでも申しませうか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...擬(まが)ひ物にしても蜀紅(しよくかう)の肩衣(かたぎぬ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...アパートの生活だけはかたぎな世界として...
林芙美子 「暗い花」
...昔気質(むかしかたぎ)の人で...
堀辰雄 「曠野」
...備えといえば昔かたぎの丁寧な門番が一人いるきりである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...素朴な武士気質(かたぎ)の人で通って来た治郎右衛門忠明の姿が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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