...夜巡回に来て二階の梯子段をかたかた昇って行く時なぞに...
大杉栄 「続獄中記」
...橋をかたかた渡りながら...
太宰治 「思ひ出」
...かたかたの五六人...
太宰治 「雀こ」
...お母さんの下駄の音がかたかたと闇にひびいた...
壺井栄 「大根の葉」
...鉄瓶がかたかた音を立てた...
豊島与志雄 「紫の壜」
...一文銭に片々靴(かたかたぐつ)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かたかたには炊事の道具をならべ...
中勘助 「島守」
...いまさら片方(かたかた)の行方を人に問うなどとは...
中里介山 「大菩薩峠」
...片方(かたかた)を片方の上へ重ねて...
夏目漱石 「思い出す事など」
...三千代(みちよ)は次(つぎ)の部屋(へや)で簟笥の環(くわん)をかたかた鳴らしてゐた...
夏目漱石 「それから」
...片片(かたかた)の方は捨ててある...
夏目漱石 「それから」
...かたかたと飛石を伝ひゆくに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...片々(かたかた)の耳元でも懐しい面(かお)「もう見えぬもう見えぬもう見えぬ」「見えん筈じゃ...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...おやと見るうち 方方の子供、かたかた、ぱたぱた 小さな足音...
ロバアト・ブラウニング 楠山正雄訳 「魔法の笛」
...朝の暗いうちから一人かたかたと...
柳田国男 「雪国の春」
...馬車が高い崖路(がけみち)の高低でかたかたときしみ出す音を聞いてもまだ続いた...
横光利一 「蠅」
...やがてまたかたかたと草原の中の石ころ道を走り出した馬車と一緒に...
横光利一 「馬車」
...これが宮方加担(みやかたかたん)の露見(ろけん)とでもいうのだったら...
吉川英治 「私本太平記」
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