...地道にやっていたのでは一円の小遣銭をかせぎ出すことさえ不可能な村人達は...
犬田卯 「競馬」
...――村から東京方面へ娘を出かせぎに――泥水商売の女に出している家に限って租税の滞納がない...
犬田卯 「荒蕪地」
...吉弥独りのかせぎ高だ...
岩野泡鳴 「耽溺」
...女も小供も彼等になつく空には田圃が近いので夜かせぎに圓こい鳥がセツセと飛んで行く見榮もなく翅の破れたのや拔けて落ち相な羽をぶらさげてゐるのがあり/\見える然うして乘合馬車が...
千家元麿 「自分は見た」
...旅費くらいは、私かせぎます...
太宰治 「虚構の春」
...こんな夜かせぎに出なくちゃならなくなってしまった...
太宰治 「春の盗賊」
...去年(きよねん)の夏頃(なつごろ)から此(こ)の稼場(かせぎば)に姿(すがた)を見(み)せ初(はじ)め...
永井壮吉 「吾妻橋」
...日傭取(ひようとり)かせぎでもいいから...
中里介山 「大菩薩峠」
...また大連(たいれん)へ出かせぎに行った...
夏目漱石 「三四郎」
...海道筋で荒いかせぎをし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そっちへ出かせぎに行っているのだ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...日本軍の通訳になってかせぎたいと思ったのであります...
久生十蘭 「手紙」
...子供達のかせぎで孤児院経営者の一家を食わしている有様です...
宮本百合子 「従妹への手紙」
...充分野良のかせぎは出来て...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...相宿(あいやど)のものがそれぞれ稼(かせぎ)に出た跡で...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...野かせぎの土賊(どぞく)ばらが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...大道(だいどう)かせぎをしやがったな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...辻斬(つじぎ)りかせぎで色侍(いろざむらい)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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