...燃え上がり燃えかすれるその光は...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...妻は燃えかすれる囲炉裡火に背を向けて...
有島武郎 「カインの末裔」
...そしてしまひの方は涙でかすれる聲で云ふのだつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...何か咽喉に引っかかったように声がかすれるのを...
火野葦平 「糞尿譚」
...かすれるか潰れるのが慣ひだつた...
牧野信一 「円卓子での話」
...ときどきしゃがれてかすれる節廻しが...
正岡容 「寄席」
...だんだん音がかすれるほど...
宮沢賢治 「黄いろのトマト」
...喉でかすれる喘(あえ)ぎ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...かすれる――ひとり越前守は...
吉川英治 「大岡越前」
...刺(さ)しちがえてご最期(さいご)あるやら……」と左文次(さもんじ)のこえは涙にかすれる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「うッ……」とお綱の声がかすれる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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