...彼の活かさむとした處は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...どうしても経費がかさむ...
上村松園 「思ひ出」
...泣きつらをごまかさむとて四十人一ときあまり共に踊れり踊りうる原田なにとて輪に入らぬ泣きつらなせそわかるるきはに輪に入りて踊らでひとり泣くもののある故足の亂るるにこそ全く狂亂の體で踊りました...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...宿料の方はかさむ一方だった...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...こゝに火を焚いて夜を明かさむか』と云へば...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...今宵一夜はこゝに飮みあかさむといきまきて...
大町桂月 「水戸觀梅」
...広告費のかさむために...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...それだのに借金はかさむばかり...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...いわば生活費がかさむのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...何かさむざむとへばりついているのが...
太宰治 「新郎」
...かさむばかりである...
太宰治 「花火」
...「あいつはいつも、着物を一揃いほしがっていましたが、わたしも不如意で、商売は左前、税金はかさむ、着物どころの騒ぎですかい...
豊島与志雄 「庶民生活」
...男は下宿だし私が居れば宿料がかさむし私は豚のように臭みをかぎながらカフエーからカフエーを歩きまわった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...うちは臨時費がかさむのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...迂濶(うくわつ)なる批評家をおどろかさむとしたる蹟(あと)...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
......
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...長居するほど迷惑はかさむし...
吉川英治 「宮本武蔵」
...病人のために不断よりは余計に費用がかさむのだ...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
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