...子供の学資にかこつけて...
梅崎春生 「狂い凧」
...突込んで聞こうとすると用事にかこつけて逃げ隠れてしまう...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...人のかこつ肌寒を甕の身にも感ずるや...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...それから何かにかこつけて私を呼んで下さい...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...自他ともに恨(うら)みかこつ心なし...
太宰治 「花吹雪」
...その事情はかくして饗燕(きょうえん)にかこつけて招待したのであった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「五通」
...何か外の用にかこつけてうろ/\とその辺へ立って行ったりした...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...文明の民は劇烈なる生存(せいそん)のうちに無聊(ぶりょう)をかこつ...
夏目漱石 「虞美人草」
...煙草は仮託(かこつけ)で...
夏目漱石 「坑夫」
...十四此年三の酉まで有りて中一日はつぶれしかど前後の上天氣に大鳥神社の賑ひすさまじく此處をかこつけに檢査場の門より乱れ入る若人達の勢ひとては...
樋口一葉 「たけくらべ」
...彼もまた空しく老いた身をぶつぶつとかこつのである...
本庄陸男 「石狩川」
...それにしても自分達の言葉の不自由さを沁々と私はかこつばかりであつた...
牧野信一 「タンタレスの春」
...斯ういふ処の用は何んな瑣細な用でも一日がゝりだ! などといふことをかこつたので...
牧野信一 「毒気」
...嫌らしい男がひとの顔をジロジロ眺めてそりや気味が悪かつたのよなどゝ貞操にかこつけて無貞操な自惚れをよく云ふやうな道子だから...
牧野信一 「凸面鏡」
...忙しさをかこつ言葉が出るのであつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...用事にかこつけて...
森鴎外 「蛇」
...かこつのかや...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...佐々(さっさ)さんにかこつけて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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