...廊下のはずれの囲(かこい)だの...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...――玉の荵(しのぶ)の茶室(かこい)を起(た)った...
泉鏡花 「浮舟」
...法隆寺の塔を築いた大工はかこいをとり払う日まで建立(こんりゅう)の可能性を確信できなかったそうです...
太宰治 「虚構の春」
...母屋の旦那はどう云う訳かこいさんと云うものを余程悪く取っているので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...おばあさんは手早く小屋をかこい終ると...
壺井栄 「大根の葉」
...拝殿神殿の神域をかこい...
豊島与志雄 「オランウータン」
...用事の第一はお千代の身を禿頭(はげあたま)の囲者(かこいもの)にするためには...
永井荷風 「ひかげの花」
...駒井甚三郎の寵物(かこいもの)だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...まあ四角な囲内(かこいうち)と云っていい...
夏目漱石 「門」
...政閑期には政治面の「かこいもの」という閑文字を書いていたが...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...「『最上』なんかこいつにくらべたら...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...白米で馬を洗い水多きように見せて敵を欺き囲(かこい)を解いて去らしめた...
南方熊楠 「十二支考」
...「なかなかこいつはうるさいねえ...
宮沢賢治 「オツベルと象」
...『短歌研究』『俳句研究』が研究社の『英研』と一つかこいで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...回船問屋をしている老人のかこい者で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...はやくも信玄の本営の幕囲(かこい)は八幡神社の境内に張り繞(めぐ)らされ...
吉川英治 「上杉謙信」
...御船中のお囲幕(かこい)も...
吉川英治 「新書太閤記」
...囲墻(かこい)等によって...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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