...陽炎(かげろう)の立った砂浜を川越しに透かして眺めたりした...
芥川龍之介 「蜃気楼」
...赤星ジュリアが蜉蝣(かげろう)の生命よりももっと果敢(はか)ない時間に対し必死の希望を賭け...
海野十三 「恐怖の口笛」
...詩を読むときには顔から肩の辺(あたり)が陽炎(かげろう)のように振動する...
夏目漱石 「永日小品」
...野と山にはびこる陽炎(かげろう)を巨人の絵の具皿にあつめて...
夏目漱石 「虞美人草」
...昨日の雨でしめっていた庭にかげろうがまっています...
林芙美子 「お父さん」
...ゆらゆらと陽炎(かげろう)している聖(セント)ジョセフ大学の尖塔(せんとう)...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...おしめども春のかぎりの今日の日の夕暮にさえなりにけるかな――と云いたげな古歌(うた)の風情(ふぜい)で陽炎(かげろう)と見境いもつかず棚引き渡っていた...
牧野信一 「ゼーロン」
...陽炎(かげろう)...
正岡子規 「俳諧大要」
...陽炎(かげろう)や名も知らぬ虫の白き飛ぶ橋なくて日暮れんとする春の水罌粟(けし)の花まがきすべくもあらぬかなの如きは古文より来る者...
正岡子規 「俳人蕪村」
...」といってかげろうの足をつかんで待っていました...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
...はかない姿でかげろう蜻蛉(とんぼ)の飛びちがうのを見て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...雲雀(ひばり)が子を育てる麦畠の陽炎(かげろう)...
柳田国男 「雪国の春」
...かげろう立つ空の青みの中に交る興亡二つの運命の描いた線の擦れ違う哀愁を身に感じた...
横光利一 「旅愁」
...陽炎(かげろう)が立って...
吉川英治 「下頭橋由来」
...陽炎(かげろう)の如くピカリと映った...
吉川英治 「三国志」
...陽炎(かげろう)のような陽影(ひかげ)が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...陽炎(かげろう)のように幾たびとなく姿を見せている女は...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...彼女は本当に都会の泡沫(あわ)の中から現われた美しい蜉蝣(かげろう)ですよ...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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