...山はその麓なりに咲込んだ映山紅に且(か)つ半ば濃い陽炎(かげろう)のかかったのも里親しき護摩(ごま)の燃ゆる姿であった...
泉鏡花 「遺稿」
...陽炎(かげろう)の縺(もつ)るるよりも...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...あたかも紅玉を鏤(ちりば)めて陽炎(かげろう)の箔(はく)を置いた状(さま)に真紅に咲静まったのは...
泉鏡花 「瓜の涙」
...赤星ジュリアが蜉蝣(かげろう)の生命よりももっと果敢(はか)ない時間に対し必死の希望を賭け...
海野十三 「恐怖の口笛」
...陽炎(かげろう)のような心持になる...
鈴木三重吉 「千鳥」
...何かチラチラとかげろうものがあるような気がして...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...物理学の方面だけで見ると一体にドイツ学派の仕事は単色で英国派の仕事には色彩の陽炎(かげろう)とでもいったものを伴ったものが多いような気がするが...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...陽炎(かげろう)燃ゆる黒髪の...
夏目漱石 「薤露行」
...二尺あまりの陽炎(かげろう)を向(むこう)へ横切る...
夏目漱石 「草枕」
...ただ空(むな)しき殻を陽炎(かげろう)の上へ放(ほう)り出す...
夏目漱石 「草枕」
...黒鉄(くろがね)の甲(かぶと)が野を蔽(おお)う秋の陽炎(かげろう)のごとく見えて敵遠くより寄すると知れば塔上の鐘を鳴らす...
夏目漱石 「倫敦塔」
...時ならぬ陽炎(かげろう)の燃えるところを主人は余念もなく眺めている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...かげろうのような長い脚(あし)の虫が飛びまわっている...
林芙美子 「河沙魚」
...その草むらにとまっている玉虫や羽根のすけてみえるかげろうを織りこんでみたら...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...かげろうのゆれるようなその微笑にも...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...かげろうの立つほど...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...紅玉篇かげろう記一承安(じょうあん)四年は...
吉川英治 「親鸞」
...陽炎(かげろう)のように幾たびとなく姿を見せている女は...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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