...他の船にかけ引き進退の合図をする)の船頭が頭をあつめて相談をし始める...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...然し請負師のかけ引き上...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...窓かけ引き退(の)くれば...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...土人たちは狡猾でかけ引きが強く...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...いやここで結構などといらざるかけ引きをする余地もない...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...夢中に夢を見て、それが夢だとは思われないと同じこと、玄人であり、商売人であり、かけ引きと、翻弄とのほかに真実味は何もない――と悟らせられながら、やっぱりそれにひっかかる...
中里介山 「大菩薩峠」
...表現方法を舞台とする巧妙なかけ引きと...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...かけ引きがのうては叶(かな)わぬ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「たっ!」「とう!」と、四方から隙間もなく斬ってかかるので、こちらの二人も、いつか背がはなれて、自由なかけ引き...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...かけ引きを主として暮す生活が人間を変化させてゆく力は非常に深刻なものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こなたは兵法(へいほう)のかけ引き...
吉川英治 「神州天馬侠」
...小幡民部(こばたみんぶ)のかけ引き自在(じざい)に...
吉川英治 「神州天馬侠」
...よほど体のかけ引きを妨(さまた)げるから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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