...一番長い気合(きあい)のかけ合いはこの時だったかと覚えて居りまする...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...かけ合いで唄の文句をつぶやいていた...
犬田卯 「米」
...青木という男に受け出されるそのかけ合いのためであったのだ...
岩野泡鳴 「耽溺」
...朝野がひとりで劇場の方とかけ合い...
高見順 「如何なる星の下に」
...子供というものがあればこそたいせつな人でござりますが子供が死んでしまいましたらちかごろよくない評判もあるしまだうばざくらというにさえ若すぎるとしだし旁(かたがた)これはややこしいことがおこらぬうちに里へかえってもらった方がというような話になりまして引き取るとか引き取らぬとかいろいろとまたこみ入ったかけ合いがござりましたすえに誰にもきずがつかぬようにえんまんに離籍の件がまとまったのでござりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...「女中や番頭どものかけ合いとは事変り...
中里介山 「大菩薩峠」
...かけ合いを検分して来たところの仏頂寺はじめ三人の者が...
中里介山 「大菩薩峠」
...正式に藩から藩へのかけ合いでもあった日には...
中里介山 「大菩薩峠」
...悪党がかけ合いをする時の常作法...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのたびにかけ合いに行く者が悪者になるようだから...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...気軽に運賃をかけ合い...
堀辰雄 「旅の絵」
...わたしたちのかけ合い人は百七十フランまで値切(ねぎ)った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...かかるかけ合いなどは夢にも聞きたることすらなければ...
三宅花圃 「藪の鶯」
...こなたの角にはかけ合いに...
三宅花圃 「藪の鶯」
...互に声をかけ合いながら女工たちはそれぞれ曲りくねった路地の間へ素早く消えた...
「朝の風」
...みんなこの二人の博士の悪魔のようなトリックの引っかけ合いに引っかけられて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...蓮紅嬢(れんこうじょう)かけ合いの槍投(やりな)げ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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