...大きな籠の中からとり出すのはつるのこはれた鐵瓶や錆の出たブリキ製の御飯蒸しかうやくを澤山張つた埃だらけな硝子のかけらもう日が暮れるのに家中明け放しの中でどう仕末がつくことと思はれる冷たいがらくたを一手に引受けて一々選り分け仕末する...
千家元麿 「自分は見た」
...その時の礦石のかけらも残つちやゐませんよ」「坑には入つてみたんかね...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ひとっかけらもなかったらしいぞ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...彼にはユーモアのかけらもなかったので...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...そのひとかけらも思い出せない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ひとかけらもない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...二千ポンドの大金を払うぞ……」ハントの言葉には敬意のかけらもない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...「ひとかけらもない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...僕が言うまであなたの旦那には疑惑のかけらもありません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...自尊心のかけらもない父だったとは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...だがマロウは丁重のかけらもなく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...高慢のかけらもなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...今や遠慮のかけらもない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...そんな忠義のかけらも心にはないとみえる...
吉川英治 「黒田如水」
...理知のかけらもない兇暴な生き物との対決を否みようなくはッとさとって...
吉川英治 「私本太平記」
...ただの生業(たつき)のかけらもなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...町のかけらも見当りはしない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...鉄砲はおろか古鉄(ふるがね)のかけらも出て来ないというのはどうしたわけだろうか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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