...彼を聞くことのできる者どもに話しかける...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自分等見たいな見自目(みじめ)な暮ししてたもんが出かけて行ったら娘の耻(はじ)や...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そろいの藁草履をつっかけて土間から裏口へかけだして行った...
壺井栄 「大根の葉」
...昨夕たしかにかけた戸の鍵が下つてゐた...
徳田秋声 「チビの魂」
...そして彼はそれを気にかけたり包帯したりまたは調べてみたりすることをだれにも許さなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...広い細長い部屋の周囲に机を並(なら)べてみんな腰(こし)をかけている...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...柱には、松の枝が、かけてある...
野村胡堂 「胡堂百話」
...守袋(まもりぶくろ)の銀ぐさりをかけていたということで御座(ござ)います...
長谷川時雨 「人魂火」
...俺の記憶ではちょうど月は西へ廻って玄関の窓へまともに射しかけていたような気がするから花のところから何もかも見えた筈だ...
久生十蘭 「魔都」
...「叔母さん……」そう彼は人なつこそうに元気のいい声をかけた...
堀辰雄 「恢復期」
...自分の為に厄介をかけてと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...嘉十も出かけて行きました...
宮沢賢治 「鹿踊りのはじまり」
...早稲田へ出かけて行った...
柳田国男 「故郷七十年」
...判事の疑ひは又深まりかけた...
横光利一 「マルクスの審判」
...どうしてこう迅速だったかといえば、しきりに孔明の来襲を伝えたものは、実は姜維(きょうい)、魏延(ぎえん)などの一軍で、その本軍は疾(と)くひそかに漢中を発し、間道をとって、世上の耳目(じもく)も気づかぬうちに、陳倉城の搦手(からめて)に迫り、夜中、乱波(らっぱ)を放って、城内に火をかけ、混乱に乗じて、雪崩(なだ)れ入ったものだった...
吉川英治 「三国志」
...土台から金をかけている』『ふウむ……それほどに』『若い手輩(てあい)の――例えば不破(ふわ)数右衛門...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...被掛御目(おめかけられ)候ハヾ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...麦の黄ばみかけている野中の一本道の突き当たりに当麻寺が見える...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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