...ミルテやペパーミントのかぐわしい香りもただよってきます...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「おやゆび姫」
...何しろそう云うものらしくない世にもかぐわしい匂がするので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...あのかぐわしい薫物(たきもの)の匂の感覚とに過ぎなかった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...お前の白いかぐわしい小さな首にいつも接吻していた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...かぐわしい夏花の匂いと...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...こういうひととワルツを踊るのをフランスでは〈かぐわしい風に乗せられる〉という...
久生十蘭 「だいこん」
...かぐわしいその水脈に乗って...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...あたりの大気をそのかぐわしい芳香でみたしている...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...かぐわしい花々や優雅な情景は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...出窓のタイル花壇からモクセイソウやヘリオトロープのかぐわしい匂いが漂って来る...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...葉巻でかぐわしい夜が汚されるようだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...男が一人死ぬ毎に女の美は一段進んで男の命と云う貴いものでつくりあげられた美くしさは銀の光りで月をつなぎ合わせた様なかがやかしさと気のボーッとなるほどのかぐわしい香りをもって居た...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...木蔭涼しく緑の草の敷きつめられた花の香かぐわしい路をたどって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一種のかぐわしい匂いがで始めて...
山本周五郎 「菊千代抄」
...昔の少女はかぐわしい夢のようなヴェールを透して世界を見た...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...かぐわしいエマナチオンを漂わせる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...その一呼吸毎(ごと)に全身に輝き満ちて来るかと思われるくらい……その頬は……唇は……かぐわしい花弁(はなびら)の如く……又は甘やかなジェリーのように...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...はかなくかぐわしい夢に浮かれる人々も亦...
夢野久作 「鼻の表現」
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