...若さをかくすことはできません...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...そして木の幹にからだをかくすようにして...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...とかくする中(うち)...
大隈重信 「我輩の智識吸収法」
...とかくするうちに...
薄田泣菫 「独楽園」
...とにかくすでに「笑い」のほうに向かって...
寺田寅彦 「笑い」
...柔かくすべすべになるまでは...
豊島与志雄 「公孫樹」
...四 神頼みしかるに生れて二月(ふたつき)とはたたざる内に、小児は毛細気管支炎(もうさいきかんしえん)という難病にかかり、とかくする中、危篤の有様に陥りければ、苦しき時の神頼みとやら、夫婦は愚にかえりて、風の日も雨の日も厭(いと)うことなく、住居を離(さ)る十町ばかりの築土八幡宮(つくどはちまんぐう)に参詣(さんけい)して、愛児の病気を救わせ給えと祷(いの)り、平生(へいぜい)嗜(たしな)める食物娯楽をさえに断(た)ちたるに、それがためとにはあらざるべけれど、それよりは漸次(ぜんじ)快方に赴(おもむ)きければ、単(ひとえ)に神の賜物(たまもの)なりとて、夫婦とも感謝の意を表し、その後(のち)久しく参詣を怠らざりき...
福田英子 「妾の半生涯」
...とかくする内に午前十時頃となって...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...かくすると一生嬶旦那で暮し得と信ず(ロイドの『瑞典小農生活』八六頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...初春の初子にかくすれば命ものぶるなり...
南方熊楠 「十二支考」
...桜田の挙にも可比較(ひかくすべし)...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...身をかくす遁(のが)れ場所で,正面には畳が四五畳...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...その引け目を蔽いかくすべく...
夢野久作 「奥様探偵術」
...誰でも自分のわるいことを弁解をして塗りかくすためには...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...金吾様は女を捨てて姿をかくす...
吉川英治 「江戸三国志」
...かくすほどのことでもござりませぬゆえ...
吉川英治 「剣難女難」
...身をかくす所にいつもまごつきます」「……ふうむ」曹操はとうとう自分の都合のよいように歓んだ...
吉川英治 「三国志」
...かくするうち、諸所より上がった火焔は、みるみるうち、峰を焦し、谷に満ち、凄絶限りがなかった...
吉川英治 「三国志」
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