...かむろに掻餅(かきもち)を燒(や)かせながら...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...自分の好きな塩煎餅(しおせんべい)か掻餅(かきもち)でもあろうもんなら...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...じろりと医者の顔を尻目にかけて欠餅(かきもち)か何ぞのやうにこんがり焼け上つた自分の耳をむしや/\食べてしまつた...
薄田泣菫 「茶話」
...黒光餅、黒光かきもち、かりんとう、駄菓子、塩釜など、いずれも思いついてから数年を費して研究したもので、最近では蜜豆、しる粉なども相当長い時を経てようやく売り出した次第です...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...葛水(くずみず)にかきもち添へて出されけり明治四十一年駒(こま)の鼻ふくれて動く泉かな明治四十一年六月十二日 蕪むし会...
高浜虚子 「五百句」
...かきもちだの草餅だの外郎(ういろう)だの小さいすりこぎだの頂いてかえるの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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