...夫婦(ふうふ)が毎夜(まいよ)夢(ゆめ)の中(なか)に続(つづ)けざまに見(み)るあの神々(こうごう)しい娘(むすめ)の姿(すがた)……私(わたくし)どもの曇(くも)った心(こころ)の鏡(かがみ)にも...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...屈腰(かがみごし)に前を透かすと...
泉鏡花 「浮舟」
...まるい まるい まんげつの ように まるい かがみもちです...
五十公野清一 「一休さん」
...それとも全く別のものに離して画かれてありましたか?」「これは扉(と)の別の鏡板(かがみいた)にかかれてありました」「素敵だ! これは我々にとっては...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...鏡板(かがみいた)仕立ての部分は一七世紀の元持ち主のものと思われるが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...ミウーソフの肩へかがみこみながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...子猫(ねこ)のようにかがみ込み...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしてブラウンの手のほうへかがみ込んで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...歌川豊国(とよくに)はその時代(享和二年)のあらゆる階級の女の風俗を描いた絵本『時勢粧(いまようかがみ)』の中(うち)に路地の有様を写している...
永井荷風 「日和下駄」
...しからば夢はまた吾人(ごじん)の平素識(し)らず識らずに思う心の鏡(かがみ)と称してもよかろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...かがみのごとき目をみはって...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...大丸の前にもかがみが抜いて柄酌(ひしゃく)がつけて出された...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...「知っていると思っていた!」彼はかがみこみ...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...女王がかがみこまれ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...再び大きな箱にかがみこんで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...直ぐはにかんだような微笑を浮べて麦こきの上にかがみ込む)百姓 ……いとしげに...
三好十郎 「おりき」
...今見る前かがみの内足(うちあし)などは...
柳田国男 「母の手毬歌」
...「赤穂(あこう)も、今年は降ったかな」富森助右衛門(とみのもりすけえもん)がつぶやくと、「のう、十郎左」三、四人おいて坐っていた大石瀬左衛門(おおいしせざえもん)が、前かがみに、磯貝十郎左衛門(いそがいじゅうろうざえもん)の方を見て、「――雪で思いだしたが、もう十年も前、お国元の馬場で、雪というと、よく暴れたのう」「うむ」十郎左は、笑(え)くぼでうなずいた...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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