...壁にかかっている僕の画を批評したり...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...絨毯(じゅうたん)の上に新聞紙を敷いて横倒しにすわったなり安楽椅子に靠(もた)れかかっているのを見...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その重い髭も銃床の上に垂れかかっている...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...大小二条の滝がかかっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...胆吹一国の興廃はその肩にかかっていると見るべきであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...大鉄瓶(おおてつびん)がかかっているし...
中里介山 「大菩薩峠」
...読者が自ら所有するか否かにのみかかっている...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...あなたにとって大切な五人の人間の運命はあなたの頭脳にかかっているのです...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ブロンドの髪が波をうって肩のあたりへ落ちかかっているところなどはさながら少年天使(セリュバン)のようだった...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...お前の目つきには私の口の先まで出かかっている言葉をそこにそのまま凍らせてしまうようなきびしさがあった...
堀辰雄 「楡の家」
...けれども手まねでかれがわたしのくちびるに出かかっていることばをおさえると...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...X形になりかかっているし...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...半ば醒めかかっている文学愛好心の上に君臨していると思われる...
宮本百合子 「おのずから低きに」
...病気にかかっている時よりも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...殆(ほと)んど失明しかかっている眼を仔細(しさい)ありげにまたたきながら...
山本周五郎 「青べか物語」
...葉が散りかかっている並木の柳を叩いたりして行った...
夢野久作 「暗黒公使」
...雲のかかっている所...
吉川英治 「新書太閤記」
...拙者を呑んでかかっているな...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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