...人の住み捨てた家が壊(くず)れて雨に柱が朽ちかかっているのを見出した...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...我々は湾内にかかっている汽船に乗るべく...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...妻もまた重い病気にかかっているのだ...
岩野泡鳴 「耽溺」
...低い空にかかっているのであった...
海野十三 「火星兵団」
...殆(ほと)んど狂気しかかっているヒステリイの母をみすてて...
太宰治 「虚構の春」
...木の枝に引っかかっているのを見つけて...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...もう夜が明けかかっている...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...皆が仕事にかかっている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まだ袴(はかま)も取らないで柱によりかかっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...盛んに灰が降りかかっているくらいですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の人生の夢があの二人にかかっていることを...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...この運転手が当夜自動車へ乗せたという婦人に嫌疑がかかっているのです...
松本泰 「日蔭の街」
...今度その解決にとりかかっている問題は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...だがもともと美術作品の観賞や批評は非常に強く生理的な適・不適や好悪にかかっているものであるからこれをいくら理論的にこまかく広く展開しても結局はまた生理的なものへ舞いもどってくるものだ...
三好十郎 「絵画について」
...鉄山のやや荒れかかっている所を一人で歩いていると...
柳田国男 「故郷七十年」
...梅をお先棒にした座員の一同が犇々(ひしひし)と立ちかかっている様子だ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...将軍はすこし神懸(かみがか)りにかかっているようだから...
吉川英治 「三国志」
...その鳥居の正面にかかっている額(がく)だった...
吉川英治 「神州天馬侠」
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