...彼はわれにかえって...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...危険感、恐怖感を持たない、根っからのテロリストだから、あぶない」ローソクを持ったあの予言者アビルの語調で、「と言って、へたにあぶながっては、かえって、あぶない...
高見順 「いやな感じ」
...かえって、いまは、チャンスというものかも知れない...
太宰治 「グッド・バイ」
...三月になればかえっていくらか暇になるが今月は週に何回か学校に残って...
谷崎潤一郎 「鍵」
...他の料理屋からかえってきた...
豊島与志雄 「椎の木」
...わずかに日がさして山も水もしずまりかえっている...
中勘助 「島守」
...(もう、大丈夫――なにが、大丈夫というのか)金五郎は、かえって、説明しがたい不安と昏迷とに襲われた...
火野葦平 「花と龍」
...かえって近くにおらず有難かった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...ひと塊の――家にかえってもさっぱりおもしろくない子供たちは...
本庄陸男 「白い壁」
...その由を説かるべきにその説なきをかく言わば童蒙をしてかえって迷いを生ぜしむべきにやと(『古今要覧稿』五三一巻末)...
南方熊楠 「十二支考」
...びっくりして振(ふ)りかえって見ましたらあの番人のおじいさんが心配そうに白い眉(まゆ)を寄せて私の肩に手を置いて立っているのです...
宮沢賢治 「黄いろのトマト」
...第一そんな者がいるんなら毎晩どんなにおそくっても家へかえって来て寝るなんて奴があるか」「ねえ...
「海流」
...うちへかえって又あの静かな静かな昼間があると思うと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かえってお前たちの方にこそ近く神々の罰があたるであろうと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それこそかえって稀有で困難な事柄だが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かえって村重の態度を愍然(びんぜん)なものと見ていた...
吉川英治 「黒田如水」
...かえって彼は明智光秀やまたその老臣の斎藤利三などと風交の深いものがあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...位置からいってもかえって利があった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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