例文・使い方一覧でみる「かう」の意味
スポンサーリンク...突けんどんにかう言ひ放ちました... 
芥川龍之介 「河童」
...独り言（ごと）のやうにかう云つた...
芥川龍之介 「漱石山房の冬」
...』突然かういふ獨語が彼の口から聞かれた...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...かうして長い間水蒸気が鍋から勝手に逃げ出して行くのに...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...」かう思ふと、種々苦心して考へ出す大小の計畫もまことに空疎なものになつて、自分で自分をあざむいてゐる樣な氣がする...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...かうした夥（おびたゞ）しい男の進物に対して...
薄田泣菫 「茶話」
...・山ふところの啼かない鳥の二羽で・このみちどこへゆくふかう落葉しておぢいさんも山ゆきすがたのぬく／＼として日のあたる家からみんな山ゆきすがたで・茨の実はぬくい日ざしのほうけすゝき・なんとなく春めいて目高のあそびも・藪柑子...
種田山頭火 「其中日記」
...『善光寺のトウ／＼念仏十（とを）から十（とを）申せば必金仏（かなぼとけ）になる』かういふ唄があるのを...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...それはなんだと云ふと、或る時、編輯長はいつもの通り原稿を纏めて持つて来て、かう云つた...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...ペーネレオース斬りさげて落す首（かうべ）は一枚の皮に僅に支へたれ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かういふ間にも養父の態度は益父の律義な怒に火を點じました...
長塚節 「教師」
...「成程そいつは變つてゐるが、ちよいと當つて見た具合でこいつは臭いな――と思つたことはないのか」平次はガラツ八の長談義が終るのを待つて、かう訊ねました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「うかうかしている時ではない...
原民喜 「壊滅の序曲」
...勿論彼は自分にかうした自己防禦を意識したが...
北條民雄 「道化芝居」
...諸君の意に添ふ程のものを書かうといきまいて居たところが...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...現代日本の司法官諸君にしてかうした裁断を大真面目にやつてのける才人が現れ...
正岡容 「山の手歳事記」
...かういふ闇の夜が...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...たとえば足利尊氏（あしかがたかうじ）のおっかさんなどを大方殿（おおかたどの）と謂（い）っている...
柳田国男 「木綿以前の事」
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