...白いお髪(ぐし)がぬけおちておしまいになったわ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...何処へ行つてらしつたんですか? お髪(ぐし)に木の葉が附いて...
石川啄木 「鳥影」
...簪がお娘ごのお髪(ぐし)へ戻りましたについては...
泉鏡花 「怨霊借用」
...島田のお髪(ぐし)...
泉鏡花 「海神別荘」
...もっとも、今の若いひとは、わざわざ電気をかけて縮ましているのであるから、私などこのようなことを言っては笑われるかも知れないが……とにかくむかしのひとの髪の長かったことは、大体その人が立って、なお髪の末が四、五寸くらい畳を這うのを普通としていたのである...
上村松園 「髷」
...よほどの長いお髪であったろうと拝察する...
上村松園 「髷」
...その長いお髪(ぐし)をいく束(たば)にも分けて...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...「お髪(ぐし)をつかめばお髪がはなれ...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...お髪サンは敷布団を二枚重ねて其上に上敷きを延べながら...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...お髪(ぐし)が乱れておいであそばしまする」と言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...伯父(おじ)君にあたる横川(よかわ)の僧都(そうず)が帳中に参ってお髪(ぐし)をお切りする時に人々の啼泣(ていきゅう)の声が宮をうずめた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お髪(ぐし)をなでてお繕いして車からお下(お)ろししたことなどをお思い出しになると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...下向きになってその絵を御覧になる一品(いっぽん)の宮(みや)のお髪(ぐし)が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女二の宮のお髪(ぐし)のすばらしさにも劣らないであろうと薫は思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お髪をおあげ申しましょう...
山本周五郎 「菊屋敷」
...白いお髪(ぐし)の御方(おんかた)を...
夢野久作 「白髪小僧」
...そのお髪(ぐし)ではなりますまい」「ざっとでいい」鏡蓋(かがみぶた)をあけて立てる...
吉川英治 「新書太閤記」
...奇妙なお髪(ぐし)」「どうしたわけでござる」無遠慮な凝視を浴び...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索