...秀林院様は右のおん手にお髪をきりきりと巻き上げられ...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...島田のお髪(ぐし)...
泉鏡花 「海神別荘」
...お美しいお髪(ぐし)一筋...
泉鏡花 「海神別荘」
...お髪(ぐし)も乱れはしますまい...
泉鏡花 「海神別荘」
...その長いお髪(ぐし)をいく束(たば)にも分けて...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...お髪サンは敷布団を二枚重ねて其上に上敷きを延べながら...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...「お髪(ぐし)のものもなにも...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...「御前様(ごぜんさま)はお美しい方だったね、殿様が知事様におなりになった時、御一所にお立(たち)になるので両国の店の前で、ちょいと御挨拶もうしあげた時見上げた事があるけれど、大きなお眼で、真っ黒なお髪に、そりゃあ鼈甲(べっこう)の笄(こうがい)がテラテラして、白襟に、藍(あい)色の御紋附きだったけれど、目が覚めるようだった...
長谷川時雨 「神田附木店」
...「おなつかしゅう御座(ござ)りました――だしぬけに、大坂島の内のお宅から、お姿が無くなって以来どのようにお探し申しましたことか――」「あの当時、とうに退(ど)こうと思うていた大坂――そなたを知って、訓育が面白さに、ついうかうかと月日を送ったものの、そなたに入要なだけの学問は授けるし、もうこれで役が済んだとあれからまた、飄々(ひょうひょう)四方(よも)の旅――は、は、とうとう、今は、江戸で、盛り場、神社仏閣のうらない者――が、久々で、めぐりあえて、うれしいのう」老人は、笑みつづけて、青年俳優(わかおやま)をしげしげと見たが、「中村菊之丞一座花形の雪之丞、津々浦々に聴えただけ、美しゅうなりおったの」四雪之丞と呼ばれる役者は、大そう美しゅうなった――と、讃(ほ)められて、小娘のように、ポッと頬を染めたが、つくづく相手を見上げて、「でも、先生も、ちっともお変りなさいません――それは、お髪(ぐし)や、お髯(ひげ)は、めッきり白うお成りなさいましたけれど――」「わしの方は、もう寄る年波じゃよ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...宮のお髪(ぐし)はお召し物とともに男の手がおさえていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮のお髪(ぐし)を切ることをお命じになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...下向きになってその絵を御覧になる一品(いっぽん)の宮(みや)のお髪(ぐし)が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お髪(ぐし)の多さ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お髪をおあげ申しましょう...
山本周五郎 「菊屋敷」
...切下げにしたお髪(ぐし)も黒く...
山本周五郎 「日本婦道記」
...お髪物(ぐしもの)の...
吉川英治 「江戸三国志」
...お髪(ぐし)もむすぶ...
吉川英治 「私本太平記」
...お髪(ぐし)を上げに参りました...
吉川英治 「源頼朝」
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