...今頃はもうお陀仏様なんだ」とさも可愛げにお末の顔をぢつと見てくれた...
有島武郎 「お末の死」
...今度こそはお陀仏と来べえから...
犬田卯 「瘤」
...力(りき)んでも踏反(ふんぞ)り返っても三月経てばゴロゴロッと痰(たん)が咽喉(のど)へ引(ひっ)からんでのお陀仏様(だぶつさま)――とこう覚悟して置かにゃ虚偽(うそ)だよ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...いよいよお陀仏(だぶつ)になるときが来たかのようでありました...
海野十三 「怪塔王」
...われわれはたちまちお陀仏(だぶつ)だ」「じゃあ...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...お陀仏(だぶつ)になってしまうぞ!)と思ったので...
海野十三 「爆薬の花籠」
...これでお陀仏(だぶつ)か...
江戸川乱歩 「影男」
...その部屋でお陀仏様(だぶつさま)だよ」ドアの外から...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...すぐにお陀仏だ...
薄田泣菫 「茶話」
...これで俺もお陀仏(だぶつ)か...
高見順 「いやな感じ」
...」「お陀仏堂(だぶつどう)(絞首台)へでも行くんだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「やつぱりお陀仏だ...
永井荷風 「買出し」
...そこから真直ぐに*2氷穴へやって行ってお陀仏ということになってしまったのだろう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...僕の爆撃機にかかったら三分間でお陀仏(だぶつ)だよ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...そのためお陀仏になってもそれきりであるという例の半分やけくその考えであった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...今夜のうちにお陀仏よ...
夢野久作 「女坑主」
...もうお陀仏(だぶつ)になっているんで?」「……らしいネ...
吉川英治 「江戸三国志」
...「さ、お陀仏だ」と、カテリーナ・リヴォーヴナはささやいて、どれ後始末をしようと身をもたげたその刹那、度かさなる犯罪を秘めて森閑としているその家の四壁が、耳を聾せんばかりの打撃を受けて、ぴりぴりと震動しだした...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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