...そこでホヲリの命が釣道具を持つて魚をお釣りになるのに...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...二人の人夫は望むがままに待たしておきて、なお釣らしめ、進んで小箱という処に至る...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...お釣錢(つり)のあらう筈がない...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...お釣を受け取るのを忘れるばかりでなく...
太宰治 「人間失格」
...十銭(じっせん)銀貨で一銭のお釣で御在います...
永井荷風 「深川の唄」
...鬼からお釣を取るような男ばっかりだと思っていたのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...それからお釣を取ろうという信心なのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...その信心を捧げた神様仏様がお釣をくれないからと言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...相変らず乞食からお釣銭(つり)の来そうな風体(ふうてい)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鮫(さめ)なと海坊主(うみぼうず)なとお好きなものをお釣りなせえ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...彼等が代(かわっ)たら却(かえっ)てお釣(つり)の出るような攘夷家だ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「お釣錢(つり)なんぞは要らない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...お釣りを切手で寄越してくれました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お釣銭を貰おうとしたら...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...「お釣りになった魚を...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...十円のお釣銭(つり)を出してやった...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...「お釣銭(つり)はお前に遣る」と云ううちに帽子を掴んで表に飛び出しかけたが又立ち止まってボーイを振り返った...
夢野久作 「暗黒公使」
...お釣が欲しかったら明日(あした)の朝...
夢野久作 「超人鬚野博士」
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