...ゆりの根のようにお重(かさ)なりになったお歯がおありになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...お重は顔を赤くして...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...きょう配給になったばかりのおミソをお重箱に山もりにして...
太宰治 「眉山」
...お重ねあそばして...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お重お前を御父さんがやっぱり女だなとおっしゃったって怒ってるそうだね」と聞いた...
夏目漱石 「行人」
...「お重気の毒だが風呂場から熱い湯をうがい茶碗にいっぱい持って来てくれないか」と頼んだ...
夏目漱石 「行人」
...自分は今でも雨に叩(たた)かれたようなお重の仏頂面(ぶっちょうづら)を覚えている...
夏目漱石 「行人」
...お重は何でも直(じき)むきになる代りに裏表のない正直な美質を持っていたので...
夏目漱石 「行人」
...「お重さんこれお貞さんのよ...
夏目漱石 「行人」
...お重は一生懸命に会席膳(かいせきぜん)を拭いていた...
夏目漱石 「行人」
...彼にお重を貰う気があるか...
夏目漱石 「行人」
...自分の隣に坐っていたお重が「大兄さんの時より淋しいのね」と私語(ささや)いた...
夏目漱石 「行人」
...お重にやり込められると...
夏目漱石 「行人」
...お重を通して得た自分の知識に裏書をする以外...
夏目漱石 「行人」
...兄さんは妾達(あたしたち)に隠れてこの間見合をなすったんですって」「隠れて見合なんかするものか」自分は母がまだ何とも云わないうちにお重の言葉を遮(さえぎ)った...
夏目漱石 「行人」
...お重ねな」すすめ上手に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...まあお重ねなさい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...お重(じゅう)の赤飯(こわめし)と煮しめを置く...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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