...これはお重(じゅう)という女中頭をしている気の勝った女であった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...「お重(しげ)さんでしょう...
夏目漱石 「行人」
...お重は膨(ふく)れた顔をして...
夏目漱石 「行人」
...お重などは呼ばれるたびに...
夏目漱石 「行人」
...お重の顔ばかりに注意していた自分は...
夏目漱石 「行人」
...二十六その日自分が事務所から帰ってお重に「兄さんは」と聞くと...
夏目漱石 「行人」
...あの時ぐらい賑(にぎや)かにしてやるよ」と自分はお重に云った...
夏目漱石 「行人」
...お重にやり込められると...
夏目漱石 「行人」
...そうかと思うとかえってお重の方から突然「大兄さんもずいぶん変人ね...
夏目漱石 「行人」
...お重は厭(いや)な顔をした...
夏目漱石 「行人」
...「お重お前の咽喉(のど)は今何か飲む時のようにぐびぐび鳴りやしないか」と聞いたりしたそうである...
夏目漱石 「行人」
...多分ほかの御茶屋だと思うんだけれども」「お母さんは?」「お母さんは今御風呂」「お重は?」「お重さんも……」嫂はとうとう笑いかけた...
夏目漱石 「行人」
...とうとうお重から例の秘密をあばかれる羽目に陥(おちい)った...
夏目漱石 「行人」
...けれどもお重はただ意地の悪い微笑を洩(も)らすのみで...
夏目漱石 「行人」
...多與里は兄の庄六と死んだ中田屋の間に居る――中田屋の次は小僧が二人、船頭、その中に七輪を据(す)ゑてあつたわけだな」「――」「徳利は皆んなで十本、樽(たる)が二つ、あとはお重詰だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ここで頂戴いたしていることにする」折から長火鉢のわきへ出してあったお重箱の煮〆(にしめ)をひろげて...
吉川英治 「江戸三国志」
...お重箱(じゅう)につめた食べ物らしいものを抱えて...
吉川英治 「大岡越前」
...わっしのほうがなお重い!」「つまずくなよ」「まッ暗だア...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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