...「お転婆!」兄は母さへ止めなければ...
芥川龍之介 「雛」
...中にも梅野といふのは、一番美しくて、一番お転婆で、そして一番ハイカラで、実際は二十二だといふけれど、打見には十八位にしか見えなかつた...
石川啄木 「病院の窓」
...寂しいその先生はいつも私のおしやべりや歌やそれからお転婆な動作を見ては含み笑ひをしてゐました...
伊藤野枝 「嘘言と云ふことに就いての追想」
...お転婆娘を三人も育てて来た私などには...
上田広 「指導物語」
...昔のとおりにお転婆(てんば)なオフィリヤになるのです...
太宰治 「新ハムレット」
...そのお転婆(てんば)でやんちゃなことは...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...「あのお転婆(てんば)娘が!」と彼は考えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かの不貞無節なるお転婆(てんば)を事実の上において慚死(ざんし)せしめん事を希望します...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...「お前は何だ」「女よ――少しお転婆(てんば)だけれど」「その文身は?」「ご覧の通り十二支さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何と言っても若くてお転婆(てんば)なだけだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その代り少しお転婆です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...娘のお浪はお弓より三つ年下の十八で、房松の妹に似ず、少しお転婆で、あわて者で可愛らしくはあるが実も蓋(ふた)もない娘です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...美登利お転婆が過ぎるのと言はれしばかり小言は無かりき...
樋口一葉 「たけくらべ」
...お転婆(てんば)さんたちの世話やきと監督にやってくるのだが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「僕は照ちやんのやうなお転婆と結婚がしたいよ...
牧野信一 「ランプの明滅」
...「――なんてえお転婆(てんば)な娘だろう」と...
吉川英治 「江戸三国志」
...お転婆娘(てんばむすめ)に育ってきましたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お転婆(てんば)で...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索