...お転婆だつたせゐでございませう...
芥川龍之介 「雛」
...ちょっとお転婆に片褄(かたづま)の緋の紋縮緬(もんちりめん)の崩れた媚(なまめ)かしさは...
泉鏡花 「怨霊借用」
...お転婆娘を三人も育てて来た私などには...
上田広 「指導物語」
...」とことし十六のお転婆の妹が言ふ...
太宰治 「お伽草紙」
...ただお転婆(てんば)の嫁と馬鹿な悴とが毎日ふざけているということが解った...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「小翠」
...農村でそんな風にお転婆だったろうと想像し...
田中英光 「野狐」
...あたしはお転婆(てんば)なようだけれど...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...幼い頃(ころ)は至ってお転婆だったのだし...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...全くのところ三平は梅吉のようなお転婆な...
谷崎潤一郎 「幇間」
...私(わたくし)の脇(わき)にゐるお転婆(てんば)さんが彼女(かのじよ)を讃(ほ)めてゐた...
徳田秋聲 「微笑の渦」
...唐突なお転婆(てんば)な動作をし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「あのお転婆(てんば)娘が!」と彼は考えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お転婆の茶目の娘が来るならば...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...こんな面白い狂言があるものかって言うんです」お転婆で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...起居(ききょ)振舞(ふるまい)のお転婆(てんば)なりしは言うまでもなく...
福田英子 「妾の半生涯」
...ブリジッド・バルドオの「この神聖なお転婆娘」試写...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...……どうもこの娘は器量はいいがすこしお転婆(てんば)のようだとか...
堀辰雄 「三つの挿話」
...時々国へ帰りはしたが東京にいる間は自由なお転婆な自分であっても...
若杉鳥子 「旧師の家」
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