...しかも私の愛はなお足ることを知らずに奪おうとしている...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...人類の食糧はなお足り過ぎて毎年夥多の胃病患者を出すにあらずや...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...しかも彼の悟りし所はなお足らざりしと見え...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...お足元が心もとない」と...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...なお足りないように思った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どうかごゆっくりと御用をお足しなさいまし」快く引受けたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の倍以上に達してなお足りない有様でした...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...坂本へ出(いで)ては用心し給(たま)へ千住(せんぢゆ)がへりの青物車(あをものぐるま)にお足元あぶなし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...坂本(さかもと)へ出(いで)ては用心(ようじん)し給(たま)へ千住(せんじゆ)がへりの青物車(あをものぐるま)にお足元(あしもと)あぶなし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...既に無辜(むこ)の人を殺してなお足れりとせず...
穂積陳重 「法窓夜話」
...さっき貰って出て行ったお足(あし)さえ...
森鴎外 「雁」
...わたくしは今日まで二百文と云ふお足を...
森林太郎 「高瀬舟」
...なお足らずして人間自身の肉を裂き...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
...国家の威力がなお足らないことをいっているのと同じだ」「姜維(きょうい)という大将を獲られたそうではありませんか...
吉川英治 「三国志」
...なお足らないと観たのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...――生きている間の忠勤もなお足らずとし...
吉川英治 「新書太閤記」
...それをいうならば、痛涙に身をただよわし、慟哭(どうこく)に血を吐いても、なお足らない...
吉川英治 「新書太閤記」
...お足の痕(あと)の土を」と...
吉川英治 「親鸞」
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