...これは旦那のお足袋ぢや厶いませんか? 鼠が落(おつ)こちたかと思つたら...
石川啄木 「病院の窓」
...何百台の「ギロチン」を備えてもなお足らぬほどである...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...お足(みあし)もうよろしいんですの? こないだはお出にならなかったんですってね...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...お足元が心もとない」と...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...お足に湯たんぽをあてて差上げお胸に芥子(からし)をはって差上げたことをお話しますと...
豊島与志雄 「碑文」
...でもお足許がおあぶのうございますよ」こういった気合に...
中里介山 「大菩薩峠」
...御病弱の上お足も惡く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おお足が痛え! 取つてくんなつたら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...尚(な)お足らぬ処は諸方諸屋敷の古長屋を安く買取(かいとっ)て寄宿舎を作りなどして...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...まだそれでもお足がすこしよろよろしているようですが...
正岡子規 「初夢」
...わたくしは今日まで二百文と云ふお足を...
森鴎外 「高瀬舟」
...わたくしは今日(こんにち)まで二百文というお足(あし)を...
森鴎外 「高瀬舟」
...久馬は」「桃井さまはお足の傷が痛みだして動くことができず...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...さすが長夜の宴もなお足らないとする百官も...
吉川英治 「三国志」
...なお足らないと観たのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...これくらいな心入れはなお足らないとしている尼の気もちもよく酌(く)みとれる...
吉川英治 「新書太閤記」
...お足もとをよく気をつけて上げなさいよ」曹(そう)旦那も自身...
吉川英治 「新・水滸伝」
...秘戯(ひぎ)の壁絵(かべえ)もなお足(た)らず...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索