...お蔭様で僕等の組のものはいろいろと助かった...
大杉栄 「獄中記」
...お蔭様で恥をさらさなくてよかったと...
辰野九紫 「青バスの女」
...どうもお蔭様で有難うがす...
谷崎潤一郎 「幇間」
...お蔭様でこれ丈(だ)けでも飾りが出来ましたんですのよ...
長與善郎 「青銅の基督」
...お蔭様で」娘は顔を上げる気力もなく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お蔭様で、楽に寝られるだろう」「ヘエ――これでございます」番頭の新兵衛は、紺と白と二重の薬包紙に包んだ一服の粉薬を、小さい盆の上に載せて持って来たのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お蔭様で許されて参りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「お蔭様で大した怪我もなくて済みましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お蔭様で火付け兇状のおなかを見つけ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...「お蔭様で――助かります...
本庄陸男 「前夜」
...須貝 お蔭様で……...
森本薫 「華々しき一族」
...お蔭様で助かりましたわ」媚めかしい声でそういいながら眉香子未亡人が静々と込(はい)って来た...
夢野久作 「女坑主」
...「お蔭様で……お蔭様で……」そう云う青木を看護婦と一緒に...
夢野久作 「一足お先に」
...お蔭様で仕返しをしてやる事が出来たというもんで」銅鑼屋の亀さん以下...
吉川英治 「醤油仏」
...「ありがとうぞんじます」「父(とっ)さん、ちょっと聞きてえんだが」「へい」「お前(めえ)は、夕方からここにいたのかい」「船が出るのを当てこみに、明るいうちから屋台を曳(ひ)いてまいりましたんで」「売れたろうな、さだめし」と、箸(はし)でうどんを上げながら――「なかなか美味(うめ)えもの」「はい、お蔭様で、八軒家やこの辺では、かなりよく売れますんで」「そうだろう、もう一ツくんな」「ありがとうございます」代りを取って側へ置いた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いよいよ帰るか」「お蔭様で大阪にも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お蔭様で……」村尾もまた...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
...あんたは誰かに迷惑をかけたことがありますか」「お蔭様でそんなこたあありません...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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