...お蔭様(かげさま)でそうした修行(しゅぎょう)の結果(けっか)...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...お蔭様でわたしはこれから懐しい親や兄たちの許(とこ)へ帰ってまいります...
竹久夢二 「春」
...お蔭様で、私たちの雑誌、『春服』も第八号をまた出せるようになりました...
太宰治 「虚構の春」
...お蔭様で恥をさらさなくてよかったと...
辰野九紫 「青バスの女」
...「こつちですよ、いくらか明るいぢやありませんか、」「お蔭様で、助かりました、」「もう、これから先は、そんなに暗くはありませんよ、」「はあ、これから先は、私もよく存じてをります、」「さうですか、路はよくありませんが、明るいことは明るいですね、」「あなたはこれから、どちらへお帰りなさいます、」「僕ですか、僕は本郷ですよ、あなたは、」「私は柏木の方ですよ、」「それは大変ですね、」「はあ、だから、この先の親類へ泊まらうか、どうしやうかと思つてゐるんですよ、」譲はこの女は厳格な家庭の者ではないと思つた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...どうもお蔭様で有難うがす...
谷崎潤一郎 「幇間」
...お蔭様でこんどの往生は少しも疑いがないといって...
中里介山 「法然行伝」
...「もうすぐ幽里子さんも退院ですね」「ええお蔭様で」東野南次はフと...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お蔭様で、楽に寝られるだろう」「ヘエ――これでございます」番頭の新兵衛は、紺と白と二重の薬包紙に包んだ一服の粉薬を、小さい盆の上に載せて持って来たのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お蔭様で許されて参りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お蔭様で傷の方は一日一日快(よ)くなるようで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お蔭様を持ちまして...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...お蔭様で助かりましたわ」媚めかしい声でそういいながら眉香子未亡人が静々と込(はい)って来た...
夢野久作 「女坑主」
...それでもお蔭様で生き上(あが)りますと又...
夢野久作 「近世快人伝」
...「お蔭様で……お蔭様で……」そう云う青木を看護婦と一緒に...
夢野久作 「一足お先に」
...「お蔭様で、また今日も半日遊ばして貰えたな...
吉川英治 「醤油仏」
...お蔭様で命だけは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お蔭様で研究所の人たちは...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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