...打たれてもそのお蔭様で評判になるのだ...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...お蔭様で僕等の組のものはいろいろと助かった...
大杉栄 「獄中記」
...お蔭様で、写字をして、だいぶ原稿が儲かる訳になるのだがね...
大杉栄 「男女関係について」
...「お蔭様で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「こつちですよ、いくらか明るいぢやありませんか、」「お蔭様で、助かりました、」「もう、これから先は、そんなに暗くはありませんよ、」「はあ、これから先は、私もよく存じてをります、」「さうですか、路はよくありませんが、明るいことは明るいですね、」「あなたはこれから、どちらへお帰りなさいます、」「僕ですか、僕は本郷ですよ、あなたは、」「私は柏木の方ですよ、」「それは大変ですね、」「はあ、だから、この先の親類へ泊まらうか、どうしやうかと思つてゐるんですよ、」譲はこの女は厳格な家庭の者ではないと思つた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...お蔭様でさっぱりしました」と...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...どうもお蔭様で有難うがす...
谷崎潤一郎 「幇間」
...お蔭様で丸屋の旦那が行方知れずになっても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お蔭様を持ちまして...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...お蔭様で、あのウ……どなたかお友達でもお訪ねになつてこゝへいらつしやいましたの」「いゝえ、僕ア実は昨夜こゝへ越して来たんですが、清修館と云うのが自分の下宿だとは思いませんでしたから……」「オホッホ……まア呑気な方、私二階の四号室です、どうぞ遊びにいらつして下さいませ」「ハア、ありがとうございます」谷村さんは何か子供つぽくうれしくなつて、水道の栓も忘れた位、勇んで部屋へかえりますと、もう顕微鏡の事なんぞも忘れ果てて、ジリジリと釦を押しました...
林芙美子 「清修館挿話」
...須貝 お蔭様で……...
森本薫 「華々しき一族」
...それでもお蔭様で生き上(あが)りますと又...
夢野久作 「近世快人伝」
...……何から何まで御恩になりまして……お蔭様で...
夢野久作 「暗黒公使」
...「お蔭様で、生きのびましたと、お礼をいいたいところですけれど」「どういたしまして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いよいよ帰るか」「お蔭様で大阪にも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「お蔭様で、暖かになりました」「もうよいのか」「十分に――」武蔵は、お通の手へ茶碗を返して――「お通さん……」と、改めて呼んだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お蔭様で命だけは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お蔭様で研究所の人たちは...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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