...』『えゝモウお蔭様で...
石川啄木 「鳥影」
...………お蔭様で何から何まで見物さして戴(いただ)きました...
谷崎潤一郎 「細雪」
...よかろう」「お蔭様で――あの...
直木三十五 「南国太平記」
...お蔭様でお嬢様が助かりました相(そう)で...
野村胡堂 「悪人の娘」
...お蔭様で」娘は顔を上げる気力もなく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お蔭様で、楽に寝られるだろう」「ヘエ――これでございます」番頭の新兵衛は、紺と白と二重の薬包紙に包んだ一服の粉薬を、小さい盆の上に載せて持って来たのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...商売はどんな様子で?」「お蔭様で大繁昌です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お蔭様で許されて参りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お蔭様で傷の方は一日一日快(よ)くなるようで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「お蔭様で大した怪我もなくて済みましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お蔭様で――」お夢は焼けた鬢(びん)などを掻き上げて居ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お蔭様で火付け兇状のおなかを見つけ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...お蔭様で、あのウ……どなたかお友達でもお訪ねになつてこゝへいらつしやいましたの」「いゝえ、僕ア実は昨夜こゝへ越して来たんですが、清修館と云うのが自分の下宿だとは思いませんでしたから……」「オホッホ……まア呑気な方、私二階の四号室です、どうぞ遊びにいらつして下さいませ」「ハア、ありがとうございます」谷村さんは何か子供つぽくうれしくなつて、水道の栓も忘れた位、勇んで部屋へかえりますと、もう顕微鏡の事なんぞも忘れ果てて、ジリジリと釦を押しました...
林芙美子 「清修館挿話」
...まったく、お蔭様で、わたしは医術と何のかかわりも持たないので、他の連中とは正にあべこべなのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私はお蔭様で人間の中でも一番下におりまする仕合わせに……」松倉十内は苦り切って首肯(うなず)いた...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...お蔭様でこの街道の難儀がなくなりまして……」「……まことに恥じ入りまするばかり……」言葉低く語り合ううちに松原を出た...
夢野久作 「斬られたさに」
...……何から何まで御恩になりまして……お蔭様で...
夢野久作 「暗黒公使」
...鑑てくれとは』『お蔭様で...
吉川英治 「山浦清麿」
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