...お蔭様(かげさま)でそうした修行(しゅぎょう)の結果(けっか)...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...三浦(みうら)の土地(とち)が今度(こんど)不思議(ふしぎ)にも助(たす)かったのは皆(みな)小櫻姫(こざくらひめ)のお蔭(かげ)だ...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...大いに面目を……否お蔭でさまざまな窮地に陥込むことになるのだが...
犬田卯 「沼畔小話集」
...康(こう)おじさんのお蔭で旨く行きましたよ」華大媽はしんから嬉しそうにお礼を述べた...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...この土塊(つちくれ)のお蔭でこれが漸(ようや)く明るくなったような気がする...
伊波普猷 「土塊石片録」
...神様のお蔭がございますよ」「そうか...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...……私にしたかて今まで大分欺(だま)されたお蔭で僻(ひが)んでるとこあるねんし...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...みんなのお蔭さんでな」母はかなり疲れたらしく...
外村繁 「日を愛しむ」
...自分は佛參りに行くのだがお蔭で道が捗どるといつて息をはづませながら跟いて來る...
長塚節 「旅の日記」
...意地の悪い天候のお蔭で...
夏目漱石 「行人」
...現に父は養生のお蔭(かげ)一つで...
夏目漱石 「こころ」
...「お蔭で一と組の良い若夫婦が出來上るよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...酒をよく飲むお蔭で貧乏してゐる...
原民喜 「書簡」
...ある区劃の中に薄ぼんやりと突ッ立っていたお蔭で加十まで丸裸にされ...
久生十蘭 「魔都」
...」「戻んて来ることになっとった甚吉が、戦争で戻どれんので、今年の蒔付けはどうなるかと案じましたら、お蔭様で、明日は大勢で手伝うて下さるそうで――」それから内儀さんは云いにくそうに「――飯米を、五升ほど……何せ、お昼飯など出そうと思いますんけんど……」「まさか、飯、食いに行くでもねえでしょう? お内儀さん...
本庄陸男 「前夜」
...いずれ、その中(うち)出直して、何か目星しいものを、頂戴してやろう――「平馬さん、お蔭で、自身番にも突き出されず、こんな結構なお屋敷で、御隠居さまとも、お目に掛らせて、貰いやしたが、あっしのような男が、いつまで長居も怖れです...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...三上に挑まれたお蔭だった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...にんじんのお蔭で...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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