...漁村なるわが町内の晩のお菜(かず)に――荒磯に横づけで...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...初やにお菜(さい)の指図をして...
鈴木三重吉 「千鳥」
...晩にはお菜がないので...
種田山頭火 「行乞記」
...お菜は野菜づくし八月九日朝曇...
種田山頭火 「行乞記」
...御飯を炊きお菜を拵らへて...
種田山頭火 「其中日記」
...お菜をこしらへる...
種田山頭火 「其中日記」
...腹が空つては句も作れない、今日はあたりまへに三度の御飯を食べた、朝のお菜は筍、昼は胡瓜、晩は豆腐、これでも私には御馳走だ!今日の食費一金拾六銭 米麦代一金五銭 副食物代合計二十一銭、一食七銭也...
種田山頭火 「旅日記」
...」お銀は昼飯のお菜拵(かずこしら)えなどをしてから...
徳田秋声 「黴」
...人に可愛がられて菓子だのお菜(かず)だのをもらふから一日の米二合半の代五銭さへあればいいし...
中勘助 「銀の匙」
...葱(ねぎ)と魚の骨を煮込んだお菜(さい)が並べられ...
永井荷風 「監獄署の裏」
...あの庚申横町の連中をよく知っているだろうね」「三度のお菜(かず)まで知っていますよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お隣の晝のお菜(かず)も見遁しはしない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お菜(かず)のお裾(すそ)わけでもやれば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...半片(はんぺん)を三角にきって煮附(につ)けたお菜をわけてくれて...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...一家六人のところ毎晩精進揚三つ買ってきてお菜(かず)にする...
正岡容 「寄席」
...オヤオヤお菜ネー...
三宅花圃 「藪の鶯」
...こういうことがあってもこの節は買出しに行かなければ何一つお菜がない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こんなお菜(さい)で...
吉川英治 「新・水滸伝」
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