...緑雨が一日私の下宿で暮す時は下宿の不味(まず)いお膳を平気で喰(た)べていた...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...君のお膳立(ぜんだて)にしたがって...
海野十三 「四次元漂流」
...お膳のものは言ふに及ばず...
薄田泣菫 「茶話」
...お膳のたけのこを一つだけつまんで食べる...
太宰治 「お伽草紙」
...私が兄弟たちとお膳のまへに坐つてゐるときなど...
太宰治 「思ひ出」
...お膳(ぜん)には...
太宰治 「佐渡」
...飲んでゐるうちにお膳も出た...
太宰治 「津軽」
...お膳(ぜん)の隅(すみ)に竹細工の小さい人形が置かれてある...
太宰治 「パンドラの匣」
...お膳を引き寄せて箸(はし)をとり...
太宰治 「ろまん燈籠」
...あれは敏子が勝手にお膳立てをしたので...
谷崎潤一郎 「鍵」
...一方の手にお膳を持って...
津村信夫 「月夜のあとさき」
...お膳立が大変である...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...やがてお膳(ぜん)が出る...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...その所以はこの人形を食事ごとにお膳の上に置き...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...細工場から攫(さら)つて來たらしい荒削(あらけづ)りの板がお膳の代りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お膳立をしてあの戸棚(とだな)へ入れときましたから...
二葉亭四迷 「浮雲」
...新郎新婦はそれぞれの親族の末席に坐ってお膳が出ました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お膳(ぜん)やお皿は中川君から借りて来たしと外(ほか)に入要(いりよう)の者は何だろう...
村井弦斎 「食道楽」
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