...彼は答うる人がないので「炒り米のお粥かね」と訊き返してみたが...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...それは自分だけいつもおじやかお粥を食べていることで...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...なんと草の芽が出る出る・けさはお粥を煮るとて春の黴(カビ)・春さむく針の目へ糸がとほらない春夜...
種田山頭火 「其中日記」
...・雪のしたゝる水くんできてけふのお粥・春の雪ふる草のいよいよしづか・わらや雪とくる音のいちにち一月廿四日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...こっそりカルヴァートの部屋に手製のお粥を一鉢持って行ったのです...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...「お粥(かゆ)をこさえてあげましょう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...それにどろどろのお粥(かゆ)が出ます...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そのなりゆきがお粥以上に出でないのでわかります...
中里介山 「大菩薩峠」
...ワイワイ騒いでお粥(かゆ)を食っている様子があんまりいいもんだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...その温かいお粥を...
中里介山 「大菩薩峠」
...朝たべた二杯の淡いお粥は...
原民喜 「小さな村」
...「女の人がこのお粥(かゆ)を呉れと欲しがる女の人がゐるのよ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それからその汁を取り別(わ)けて五勺ほどのお米を入れて塩を加えて固い位のお粥に煮て前の鶏と玉葱とを添えて出します...
村井弦斎 「食道楽」
...各戸ともお粥を炊く日であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...この日だけは供えるお粥に塩を加えないという地方もある...
柳田国男 「故郷七十年」
...ただの飯の残りを出すこともあれば麦のお粥もあり...
柳田国男 「母の手毬歌」
...お粥のけむりを見ると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...何を手に持っているんだ」「お粥(かゆ)です...
吉川英治 「新・水滸伝」
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