...お粥(かゆ)にゆで小豆を散らして...
太宰治 「逆行」
...お粥(かゆ)のように柔かいのがすっかり冷えてしまったのを茶碗(ちゃわん)に盛って...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...朝はお粥で、――今日は節食、――お彼岸団子が食べたいな!庵は鼠も生活難らしい(此頃また鼠が来てゐる)...
種田山頭火 「其中日記」
...ことしもここにりんだうの花けさは涼しいお粥をいただく結婚したといふ子にをとこべしをみなへしと咲きそろふべしわかれて遠い人を...
種田山頭火 「草木塔」
...自分でわざわざお粥をたき...
辻村もと子 「早春箋」
...朝から三時過ぎまでお粥も啜(すす)らずに待っている嬶(かかあ)や子供が案じられてなんねえ...
徳田秋声 「躯」
...大釜(おおがま)が据(す)えてあってそれでお粥(かゆ)を煮ています...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友も調子に乗ってそのお粥を食べてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...表通りの商人までがこの貧窮組へ飛び込んでお粥の施しを受け...
中里介山 「大菩薩峠」
...昌平橋へ行ってお粥(かゆ)を食っています...
中里介山 「大菩薩峠」
...お粥とを持って来たものは...
中里介山 「大菩薩峠」
...後には僅にお粥をもって命をつなぐようになる...
中里介山 「法然行伝」
...島村さんも須磨子も寝ているがお粥(かゆ)が食べられるが...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...スプーンで口もとまでお粥を運んでやるという...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...こまか!団子をおくれ!お粥もたつぷり腸詰ひとつ!どつと笑ひ声がその剽軽者に酬いた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...二日も三日も水の様なお粥(かゆ)腹でシヨビタレてゐるのを...
三好十郎 「地熱」
...お粥は病人よりむしろ健全の人が朝の食事に用いてお砂糖と牛乳を掛けたり...
村井弦斎 「食道楽」
...母親に頼んで三度三度お粥(かゆ)を運ばせたり...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
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