...お粗末なことを發見せずにはゐられなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...座敷箒の箒の部分を切り捨てたお粗末な杖である...
梅崎春生 「狂い凧」
...お粗末なサツマ揚げを入れたら...
梅崎春生 「狂い凧」
...料理はお粗末な物づくめであつた...
薄田泣菫 「茶話」
...そんなお粗末な即席の変装でさえ見破れなかつたのです」「だが...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...「本当にお粗末な部屋ですけれど...
徳田秋声 「仮装人物」
...お粗末な段階に位置するものだというのである...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...人物としては山陽なんぞはごくお粗末なものさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...極めてお粗末なのが二軒ばかりあっただけだった...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...道徳覿念のお粗末なのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...食餌がお粗末なのは王朝以来のならわしで...
久生十蘭 「奥の海」
...その連中は「中形端艇(ピンナス)よりまだお粗末な...
久生十蘭 「南極記」
...誰をさがしているんだ」「誰か乗っていないかと思ってさがしていたの」「こんなお粗末なのでよかったら...
久生十蘭 「肌色の月」
...――こんなお粗末な飜譯で見ましても...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...ここから見渡される近所の屋根屋根がひどくバラックめいてお粗末なことに腹を立てました...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...お粗末な程簡短な人間には...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...割合お粗末なのがどんどん並べられているが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...6715お粗末な皮にくるまっている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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