...お粗末なことを發見せずにはゐられなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...あのお粗末な将棋の駒でした...
梅崎春生 「Sの背中」
...お粗末なサツマ揚げを入れたら...
梅崎春生 「狂い凧」
...ごくお粗末な田舎駅の汽車弁当である...
梅崎春生 「腹のへった話」
...荒けずりの荷物箱の板を釘でうちつけたようなお粗末な扉だ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...実にお粗末な小室だった...
海野十三 「深夜の市長」
...お粗末な坊さんは...
薄田泣菫 「茶話」
...とある一軒の甚だお粗末な洋館でした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...題名のいかめしい割合に内容はお粗末なといっていいものである...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...お粗末な商賣物は片付けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道徳覿念のお粗末なのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お粗末な口の利きかたをした...
林芙美子 「あひびき」
...ゴリオ爺さんのお粗末な情けない有様や痴呆染みた物腰は...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...溜塗(ためぬり)のお粗末な脇差を天秤(てんびん)差しにし...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...食餌がお粗末なのは王朝以来のならわしで...
久生十蘭 「奥の海」
...その連中は「中形端艇(ピンナス)よりまだお粗末な...
久生十蘭 「南極記」
...マクスウェル氏のお粗末な所は同夫人とちょっと不倫関係になって...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...お粗末な料理と未熟なワインを出し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
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