...お粗末なことを發見せずにはゐられなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...その傍のお粗末な舞台では...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...釣道具もお粗末なものだ...
梅崎春生 「魚の餌」
...荒けずりの荷物箱の板を釘でうちつけたようなお粗末な扉だ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...実にお粗末な小室だった...
海野十三 「深夜の市長」
...一般にごくお粗末な霊魂不滅観を抱いていた...
大杉栄 「奴隷根性論」
...瓦で拵へたやうなお粗末な坊さんが一人衝立(つゝた)つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...自分のお粗末な革鞄(トランク)をまるで引摺(ひきず)るようにして...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...見たところひどくお粗末な...
高見順 「いやな感じ」
...一体文化の民族性と階級性とを同列に並べるということがお粗末な思索なのだが...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...お粗末なところではありますけれど...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...そのお粗末な装束に処女の体臭と...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お粗末なお弁当をひろげて...
野村胡堂 「胡堂百話」
...道徳覿念のお粗末なのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...青い玉や赤い玉の出るお粗末な花火を上げるのも好きだし...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...――いかにもお粗末なもので...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...お粗末な料理と未熟なワインを出し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...お粗末な話をこしらえる羽目になるが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
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