...その傍のお粗末な舞台では...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...料理はお粗末な物づくめであつた...
薄田泣菫 「茶話」
...見たところひどくお粗末な...
高見順 「いやな感じ」
...とある一軒の甚だお粗末な洋館でした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...一体文化の民族性と階級性とを同列に並べるということがお粗末な思索なのだが...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...「あんなお粗末な家をつくって...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...髪はお粗末な洋髪で...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...お粗末な商賣物は片付けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ゴリオ爺さんのお粗末な情けない有様や痴呆染みた物腰は...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...溜塗(ためぬり)のお粗末な脇差を天秤(てんびん)差しにし...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...食餌がお粗末なのは王朝以来のならわしで...
久生十蘭 「奥の海」
...腹がたつほどお粗末なものだった...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...――いかにもお粗末なもので...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...お粗末な話をこしらえる羽目になるが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...小磯という人にとにかくお礼の手紙出したら(本になったとき)奥さんからあいさつで、お粗末なもので、と何かたべものの礼へ答えるような文面だったのは面白うございました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自家製のお粗末なのですものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...米ツキ蝗(ばった)みたいにお粗末な手をあわせた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...このお粗末な車を見て...
吉川英治 「親鸞」
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