...最初に頭が出て来て、出様来(でやうきや)る者(もの)や、伊祖(いぞ)の大主(おほぬし)の御万人(おまんちよ)の中(うち)に頭取(かしらどり)聞(き)ちゆる者どやゆる、お万人のまぢり誠(だに)よ聞留(ききと)めれ、ムルチてる池に大蛇(おほぢや)住(す)で居(を)とて、風(かぜ)の根(ね)も絶(て)らぬ、雨(あめ)の根(ね)も絶(て)らぬ、屋蔵(やぐら)吹(ふき)くづち、原(はる)の物作(もづくり)も、根葉(ねは)からち置(お)けば、昨年(こぞ)今年(ことし)なてや、首里(しゆり)納(をさ)めならぬ、那覇(なは)納(をさ)めならぬ、御百姓(おひやくしやう)のまじりかつ死(じに)に及(およ)で、御願(おねげ)てる御願(おねげ)、祈(たか)べてるたかべ、肝揃(きもそろ)て立(た)てゝ、肝揃(きもそろ)て願(ね)げは、時のうらかたも神のみすゞりも、十四五なるわらべ、蛇(ぢや)の餌(えぢき)餝(かざ)て、おたかべのあらば、お祭りのあらば、うにきやらや誇(ほこ)て、又からや誇(ほこ)て、作る物(も)作(づく)りも時々に出来(でき)て、御祝事(おいわひごと)ばかり、百果報(もゝがほう)のあんで、みすゞりのあもの、心ある者や、御主(おしゆ)加那志(がなし)御為(おだめ)、御万人(おまんちよ)の為(ため)に、命(いのち)うしやげらば、産(な)し親(おや)やだによ、引(ひき)はらうぢ迄(まで)もおのそだて召(めしや)いる、仰(おほ)せ事拝(ごとをが)で、高札(たかふだ)に記(しる)ち、道側(みちばた)に立てゝ、道々(みち/\)に置(おき)ゆん、心ある者や、心づくものや、肝揃(きもそろ)て拝め、肝留(きもと)めて拝め、高札よ/\立てやうれ/\といって広告を出す...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...お祭りみたいなものであった...
梅崎春生 「狂い凧」
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江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...お祭りの花車(だし)小屋...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...それで私は家のものを伴(つ)れてお祭りを見に日本橋の方へ行っておりました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...お祭り気分で浮かれながらぞろぞろ行くのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...お祭りの名残りの塵芥(じんかい)や落葉が堆(うずたか)く掻き集められて...
中里介山 「大菩薩峠」
...道庵はお祭りの提灯の光で...
中里介山 「大菩薩峠」
...お御輿は明神樣のお祭りが來なきや上らねえよ」錢形の平次は驚く色もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父はたえずお祭りのことを話していました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...招魂社のお祭りで大変な人出である...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今度のお祭りには...
堀辰雄 「三つの挿話」
...半額の出資者で千万長者と称ばれる人物やらを全力を挙げたお祭り騒ぎでもてなすのである...
牧野信一 「円卓子での話」
...小豆の粥を煮てお祭りをする日だということであります...
柳田國男 「日本の伝説」
...諏訪では今もお祭りに用いられるので...
柳田國男 「日本の伝説」
...お祭り気分だのという人ばかり多い...
柳田国男 「母の手毬歌」
...今夜は当代島でお祭りがあり...
山本周五郎 「青べか日記」
...与右衛門様のお嬢様をここからお祭りしてゆけ」群衆は...
吉川英治 「鬼」
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