...お目付という権勢のある役となっていたのであるから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...板倉が、「それでは、処分は、五手がかりと致そうか」(五手がかりは、南北町奉行、寺社奉行、お目付、老中総立合いの裁判である)「よろしかろう...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...御本丸から始めて天守台、櫓々、曲輪曲輪(くるわくるわ)、門々、御米蔵、役所、お目付小屋、徽典館(きてんかん)、御破損小屋、調練場の掃除や、武具の改めや何かが毎日手落ちなく取り行われます...
中里介山 「大菩薩峠」
...……私はお目付でもなければ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...今日お目付へお眼にかかった事までも...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...黒田藩のお目付役...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...そんなら詳しゅう喋舌らん処じゃったが……」「人の悪い猪口兵衛さん」「イヤサ……お目付の松倉さんが...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...公儀お目付の松平藤九郎殿と...
吉川英治 「大岡越前」
...「お目付(めつけ)の巡回です...
吉川英治 「私本太平記」
...直々のお目付役がお着きです」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...お目付も来ておられる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いくら大臣のお目付が督励にきたからって」「そう申すのは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...蔡(さい)大臣のお目付とかが来て...
吉川英治 「新・水滸伝」
...お目付のあにきが見ている前だけなら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...然し、たった今、熱魂(ねっこん)の一声に、柳営を覆(くつが)えすような大騒動を起したその人とは思えぬような沈着な態度で、『お目付か』と、云った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...清流と濁流同朋衆(どうぼうしゅう)の珍阿弥(ちんあみ)から、『御当番お四名の他(ほか)、お目付役皆様、残らず、若年寄のお席まで、急いで出頭なされませ』と呼ばれて、ぞろぞろと出て行った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「おッ、お目付」「ウム、いかが致した?」「い、一大事です……」と息をかすらせたが、すぐ要領をいった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...たいそうあわてるじゃねえか」「殿様の見目嗅鼻(みるめかぐはな)がやってきた」「お目付か」「なに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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