例文・使い方一覧でみる「お産」の意味

...実際また河童（かっぱ）のお産ぐらい... 実際また河童のお産ぐらいの読み方
芥川龍之介「河童」

...お宅のお産をお忘れですか... お宅のお産をお忘れですかの読み方
太宰治「新釈諸国噺」

...何とかして鈴のお産を無事に済ませてやりたくて... 何とかして鈴のお産を無事に済ませてやりたくての読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...晩年のお産のためか軍治は発育が悪く... 晩年のお産のためか軍治は発育が悪くの読み方
田畑修一郎「鳥羽家の子供」

...また、第二の男が、細めに開けてあった戸をいっぱいに開いて戸外に飛出したのは、アイヌ語で子宮を“ポ・アパ（po-apa 子の・戸口）と呼んでいることでも知れる通り、お産とは、赤ん坊がそのいわゆる“子の戸口”の戸を押し開けて出て来ることだと考えていたからに他ならないのであります... また、第二の男が、細めに開けてあった戸をいっぱいに開いて戸外に飛出したのは、アイヌ語で子宮を“ポ・アパと呼んでいることでも知れる通り、お産とは、赤ん坊がそのいわゆる“子の戸口”の戸を押し開けて出て来ることだと考えていたからに他ならないのでありますの読み方
知里真志保「アイヌ宗教成立の史的背景」

...お産の時の心配など始めた... お産の時の心配など始めたの読み方
徳田秋声「新世帯」

...お産が軽ければようござんすけれど... お産が軽ければようござんすけれどの読み方
徳田秋声「黴」

...お産は明家（あきや）の方ですることにした... お産は明家の方ですることにしたの読み方
徳田秋声「黴」

...お産の前後、磯村は二三度、自身彼女に金を届けたり、為替（かはせ）を組んだりした... お産の前後、磯村は二三度、自身彼女に金を届けたり、為替を組んだりしたの読み方
徳田秋声「花が咲く」

...それは何かと言えばお産をすることだ... それは何かと言えばお産をすることだの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...二度目だからきっとお産は軽いだろう... 二度目だからきっとお産は軽いだろうの読み方
長谷川伸「沓掛時次郎　三幕十場」

...楽々とお産ができるんだ... 楽々とお産ができるんだの読み方
久生十蘭「虹の橋」

...お産をするおかみさんの手を握っていてやれないなんて... お産をするおかみさんの手を握っていてやれないなんての読み方
宮本百合子「獄中への手紙」

...今度のお産でお生まれになったのもまた男宮であった... 今度のお産でお生まれになったのもまた男宮であったの読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...「この方のお産があって奥様がお亡（な）くなりになったと思うと残念な気がして」こんなことを言って熱心に世話もしないのであったが... 「この方のお産があって奥様がお亡くなりになったと思うと残念な気がして」こんなことを言って熱心に世話もしないのであったがの読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...従兄の嫁がお産をして... 従兄の嫁がお産をしての読み方
矢田津世子「※［＃「やまいだれ＋句」、第4水準2-81-44］女抄録」

...お産の牀にある従兄の嫁の世話から嬰児の襁褓の洗濯... お産の牀にある従兄の嫁の世話から嬰児の襁褓の洗濯の読み方
矢田津世子「※［＃「やまいだれ＋句」、第4水準2-81-44］女抄録」