...昨年の秋になってお玉は常楽寺と云う寺へ両親の位牌を立て...
田中貢太郎 「蠅供養」
...さよなら」お杉とお玉とはここで別れる...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お玉さん、退引(のっぴき)ならねえ行きがかりで、俺もその人を匿(かくま)っているんだ、誰にも知られてはならないが、お前は別だから連れて来たんだ」与兵衛がこれほどに匿(かくま)い立(だ)てをするその人は、いかなる人で、何の義理があるか、それらもまたお玉にはわかりませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...それについて弁明すべきお玉がいないのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「娘手品のお玉とどうして判つた」「誰ともなくそんなことを申しました」「誰ともなく――だな」「へエー」「親分...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大切にしてゐた赤い羅紗(らしや)の紙入まで置いて行つたくらゐですもの」「いづれお玉の手廻りの道具や荷物を見せて貰はう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...拳上(こぶしあが)りに突いた――お玉さんより背の低い者か...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お玉の傷は下から突き上げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お玉ヶ池の一角に塾を構へてゐるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「錢形の親分は?」お玉ヶ池の玉吉は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘のお玉は、默つて頭を振ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘のお玉さんも氣が付いたに違ひあるまい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――お玉にいろ/\嫌がらせをやつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お玉をそつちのけにして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「――」「お玉さんの身體(からだ)には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それはお玉が膝の所に寄せ掛けていた蝙蝠傘である...
森鴎外 「雁」
...お玉の家では、越して来た時掛け替えた青簾(あおすだれ)の、色の褪(さ)める隙(ひま)のないのが、肱掛窓(ひじかけまど)の竹格子の内側を、上から下まで透間(すきま)なく深く鎖(とざ)している...
森鴎外 「雁」
...――――――――――――――――この時お玉と顔を識(し)り合ったのが岡田であった...
森鴎外 「雁」
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