...田中町は以前お玉杓子や二十日鼠が棲んでゐた頃は村といつたものだが...
薄田泣菫 「茶話」
...お玉が通ることが...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして、お玉が行けば、間の山節を唄いに行くものと思われ、お玉が行くと言えば、ムク犬が跟いて行くもののように、土地の人には覚えられております...
中里介山 「大菩薩峠」
...出がけに御番所へ届けるとしましょう」お玉は...
中里介山 「大菩薩峠」
...お玉は今朝、いつもより早く起きて朝飯を済ましてしまい、「ムクや、これからお役所へ行くのだよ」昨晩ムクが啣(くわ)えて来た印籠(いんろう)を取り出して、それを今日は間の山へ出がけにお役所へ届けて、そのついでに昨晩、備前屋の裏口で頼まれた手紙とお金をもその頼まれたところへ届けてしまいたいと、こう思ったので、まず印籠を取り出して見ると、夜目に見た時よりもいっそう立派なものでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お玉さん、退引(のっぴき)ならねえ行きがかりで、俺もその人を匿(かくま)っているんだ、誰にも知られてはならないが、お前は別だから連れて来たんだ」与兵衛がこれほどに匿(かくま)い立(だ)てをするその人は、いかなる人で、何の義理があるか、それらもまたお玉にはわかりませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...水性(みずしょう)のお玉さんは...
中里介山 「大菩薩峠」
...お玉という手頃の対象を見付けて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お玉ガ池の用心棒で評判のよくない某...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...うら淋しくお玉の死骸を見送つて居るのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「私にも一向見當がつきませんが」お玉は覺束(おぼつか)なく顏をあげるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘のお玉は唯(たゞ)おど/\するだけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その女房が三十を越しての初産(ういざん)でお玉を生んで置いて...
森鴎外 「雁」
...暫(しばら)くするとお玉は起って押入を開けて...
森鴎外 「雁」
...檀那は折々お出になるかい」「ええ」とお玉は云ったぎり...
森鴎外 「雁」
...さようなら」お玉が立ち上がるとたんに...
森鴎外 「雁」
...お玉に情愛が分かって来たのだ...
森鴎外 「雁」
...お玉のためには先(ま)ず愉快でたまらない...
森鴎外 「雁」
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