...直ぐに川留めの洪水ほどに目を廻わしてお流れになるだろう...
泉鏡花 「婦系図」
...背中のことはお流れになってしまいました...
梅崎春生 「Sの背中」
...この豪雨のためにお流れになってしまったらしいのである...
太宰治 「服装に就いて」
...そのお流れをみんな健啖(けんたん)な道化師の玉が頂戴(ちょうだい)するのであった...
寺田寅彦 「備忘録」
...彼の方で約束をお流れにしてしまつたからであつた...
徳田秋聲 「浪の音」
...お流れになったのだったそうだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...お地蔵様もこの分では狂言がお流れになりそうで」「狂言とは何だね」「ナニその...
中里介山 「大菩薩峠」
...お流れを頂戴致しとうござんす」罷(まか)り出たのは小野川秀五郎...
中里介山 「大菩薩峠」
...お流れになるよりほかはありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのお口よごしのお流れで結構でげす……」こう言って咽喉(のど)から手を...
中里介山 「大菩薩峠」
...その日はそれでお流れです...
中里介山 「大菩薩峠」
...お流れを下さるそうじゃ」金五郎と...
火野葦平 「花と龍」
...会見はお流れじゃ...
火野葦平 「花と龍」
...で今日は撮影はお流れ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...アその痩せて増すべからず、肥えて減ずべからざる肉付きの妙なるに、心悸臂揺(ひよう)し、茫然自失して筆を落し続け、写生はお流れ、それからちゅうものは日々憂鬱して神(しん)定まらず「浅茅(あさぢ)ふの小野の笹(しの)原忍ぶれど、余りてなどか人の恋しき」てふ態となる...
南方熊楠 「十二支考」
...そのお流れを頂戴するために高い税金を払っているということになる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...千鶴子の送別会も昼間の疲れでお流れになったままドームへよると...
横光利一 「旅愁」
...陪臣の身として直々(じきじき)のお流れ...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??