...――もっともこれはお歴々の先生方には初めから失礼であったかもしれませんが――今伺ってみますと...
岩野泡鳴 「猫八」
...警察のお歴々も、我を忘れて舷(ふなばた)にしがみつき、遙かの岸をうらめしく眺めながら、救いの舟もがなと、声を揃えて悲しげに喚いたものである...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...芥川はでつちあげたでたらめの切支丹版でお歴々の人達を迷はした愉快を...
小穴隆一 「二つの繪」
...お歴々とか称せられている人たちも...
太宰治 「斜陽」
...この地方の教育会のお歴々に向って...
太宰治 「男女同権」
...普通ロンドンの辻四輪はお歴々の箱四輪よりも極めて幅狭である...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...とても表通りのお歴々と同じようなお附合いは致し兼ねまする...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんなお歴々の方の中へ剣術が達者だの手筋がよいのと吹聴(ふいちょう)されたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...さすがの老侯も物質尊重のお歴々には...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...サクにつき添われ、「よう、お歴々」と、呂律のまわらぬ舌で叫んで、新しい道づれの中に割りこんで行った...
火野葦平 「花と龍」
...それにこういう賢明な粒よりのお歴々を任用している当局はまことに絶大な賞讃に値するなどと仄(ほの)めかした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ベルリンでは例のお洒落(しゃれ)な皇太子を筆頭(ひっとう)に政府のお歴々...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...それでご恩になっていなされたお歴々は皆きょう腹を切ってお供をなさる...
森鴎外 「阿部一族」
...御扶持(ごふち)を戴いてつないだ命はお歴々と変ったことはない...
森鴎外 「阿部一族」
...お歴々方を自分のお邸に招待せられてからやがて三...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お歴々がおそろいの席上...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私は偉大な権威をもたれるお歴々が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...だからわたしはお歴々がたのお耳にそっと重大な事柄をささやかなければならなかったとき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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