...これでもこの道のお歴々(れきれき)が使うのだから...
芥川龍之介 「野呂松人形」
...警察のお歴々も、我を忘れて舷(ふなばた)にしがみつき、遙かの岸をうらめしく眺めながら、救いの舟もがなと、声を揃えて悲しげに喚いたものである...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...その他のお歴々にお供を仰せつけられ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...それがどうかというと縣知事をはじめお歴々の居並ぶ前でですな...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...あっちが飛ぶ鳥を落すお歴々のお揃いだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...お歴々の遠乗りの連中が食事の最中と見えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...食事を了(おわ)ったお歴々の連中は...
中里介山 「大菩薩峠」
...こちとらと目的を同じうした東西のお歴々...
中里介山 「大菩薩峠」
...お歴々より先に帰るわけにも行かない」「勤め人はそう言った遠慮もあるだろうな...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...立派なお歴々の判はおしてあるのですの」「随分ばかげた事ではありませんか...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...さすがの老侯も物質尊重のお歴々には...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...お歴々(れきれき)といえども...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...我が世の春を謳歌するお歴々の名は...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...お歴々というのはどなたですか?」「なにが...
火野葦平 「花と龍」
...「太夫、そなたの舞台の芸は芸として、お歴々様に、日頃のたしなみを、何かお目にかけたらよかろうが――」雪之丞は、とりわけ、この三郎兵衛から、ものをいいかけられると、憤りに全身が、こわばって来るのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それでご恩になっていなされたお歴々は皆きょう腹を切ってお供をなさる...
森鴎外 「阿部一族」
...お歴々方を自分のお邸に招待せられてからやがて三...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お歴々な山の兄貴たちからいいつかり...
吉川英治 「新・水滸伝」
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