...専(もっぱ)らお役所のお歴々(れきれき)が用ゆるもので印象が殊の外深く...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...警察のお歴々も、我を忘れて舷(ふなばた)にしがみつき、遙かの岸をうらめしく眺めながら、救いの舟もがなと、声を揃えて悲しげに喚いたものである...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...いいとしをしたお歴々が...
太宰治 「新釈諸国噺」
...それがどうかというと縣知事をはじめお歴々の居並ぶ前でですな...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...そのお歴々が五六騎集まっている眼の前で盗まれたとすれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...などというお歴々も交って居りますが...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...お歴々より先に帰るわけにも行かない」「勤め人はそう言った遠慮もあるだろうな...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...さすがの老侯も物質尊重のお歴々には...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...「馬鹿にしている!」と『藩銘録』のお歴々はつぶやいたにちがいない...
服部之総 「武鑑譜」
...我が世の春を謳歌するお歴々の名は...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...新来の旅人は先(ま)ずこの市(まち)のお歴々がたを訪問した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...江戸時代にはお歴々の士分といえども十両以上の大金は決して肌にしてはいなかった...
正岡容 「我が圓朝研究」
...オックスフォードのお歴々の息子たちが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...御扶持(ごふち)を戴いてつないだ命はお歴々と変ったことはない...
森鴎外 「阿部一族」
...お歴々方を自分のお邸に招待せられてからやがて三...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...だからわたしはお歴々がたのお耳にそっと重大な事柄をささやかなければならなかったとき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この病気は好んでお歴々がたを襲うものであるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鹿児島出身の陸軍のお歴々の大将などを前にして...
柳田国男 「故郷七十年」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??