...九分九厘そうだと思っている」「お株を始めた...
江戸川乱歩 「疑惑」
...安重根 (冷笑して)また徳淳のお株が始まるぞ...
林不忘 「安重根」
...又妹のお株を取る云われるがな」と...
谷崎潤一郎 「細雪」
...またお株が始まったくらいで...
徳田秋声 「縮図」
...与右衛門さんのお株(かぶ)梅ヶ谷の独相撲(ひとりずもう)がはじまりだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...俳優には市川家十八番の如きお株といふものあり...
永井荷風 「一夕」
...お株はすっかり橋庵先生に奪われて...
中里介山 「大菩薩峠」
...そっちへお株を取られてしまった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...――平次はお株(かぶ)を奪はれて暫らく默つてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの人のお株(かぶ)なんだ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...時次郎 おきぬさんのお株が始まったね...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...またお株が始まった...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...また師匠お株をやってる」そのたんび呆れて萬朝は...
正岡容 「小説 圓朝」
...私が来てからお株を取られてしまって「お蝶夫人」がうたえなくなったんだから...
三浦環 「お蝶夫人」
...マルチーニお父さんのお株奪っちゃっていいの? 嘆くわよ...
森本薫 「華々しき一族」
...彼らの側にこそ当然学問知恵のお株をゆずることになり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いわば児童はお株を取られたのである...
柳田国男 「こども風土記」
...またお株をはじめやがった」小六はべッと唾を吐いて...
吉川英治 「剣難女難」
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