...『彼方(あつち)のお方からお取次で厶います...
石川啄木 「菊池君」
...先生も厳格なお方であった...
上村松園 「三人の師」
...「このお方は何て仰しゃる方?」「勝田男爵の弟さん」「まあ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...皆さんがいいお方のようですね...
太宰治 「トカトントン」
...お方にして見りや好いもんだぞな...
田山花袋 「歸國」
...今となって向うの人にも深い義理がかかってあのお方の方ばかりへ義理を立てるわけにもゆかんようになった...
近松秋江 「霜凍る宵」
...それからお附添らしい御実体(ごじってい)なお方は徒歩(かち)でございました」「なるほど」輪廓だけで内容の要領は得ないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...エライお方なんでございますか」「エライともお前……お前なんぞに何がわかるものか」「でも...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの二人のお方が...
中里介山 「大菩薩峠」
...また果して真に神道を体得したお方であるかないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...土地のお方に伺えばわかると存じまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...」あつちでもこつちでも「えらいお方」といふ言葉がささやかれました...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...お力(りき)笑(わら)ひながら高(たか)ちやん失禮(しつれい)をいつてはならない此(この)お方(かた)は御大身(ごだいしん)の御華族樣(ごくわぞくさま)おしのびあるきの御遊興(ごゆうきよう)さ...
樋口一葉 「にごりえ」
...本義などという者は到底面白きものならねば読むお方にも退屈なれば書く主人にも迷惑千万...
二葉亭四迷 「小説総論」
...東京の名所を知らないお方――を歌うと三代広重の開化三十六景が古びたおるごうるとともに展開され...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...お伴れの早水さまと仰しゃるお方はどういう方でございますか」「早水ですか」大助はちょっと答えに困った...
山本周五郎 「新潮記」
...もと東京(とうけい)におられた禁軍の師範王進というお方がおいでではございますまいか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...幾十年来功労のあるお方に対して...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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