...さらにすすんで大政奉還の深謀さへあつて御台所を院の御外戚より求められたのだといふひどく大袈裟な当推量をなさるお方もあつたやうでございました...
太宰治 「右大臣実朝」
...あのように情深いご近所のお方たちを疑うなどは...
太宰治 「新釈諸国噺」
...そのお方には昔お情にあずかった事がございます...
太宰治 「新釈諸国噺」
...あなたの奥さんはずいぶんお優しいお方かも知れないけれど...
太宰治 「竹青」
...お方ばかりですから」と御身分というところへ...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...』『誰に? お方にか?』かう言つて笑つて、『お方ア、山さゐるんか...
田山花袋 「歸國」
...このお方のお宿をひとつ」後ろを顧みて老人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...なかなかちょくなお方でございまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...御血統に生れ給うたお方ではないかと思われるほど...
中里介山 「大菩薩峠」
...言わば野暮なお方で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お上品なお方達よ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...すっかりこのお方に白状してしまいたいような気持ちになった...
平林初之輔 「犠牲者」
...借りたお方にも気の毒だし...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...右のことがらはおそらく今日の博物館のお方もご存じないことであろうと想像するから...
牧野富太郎 「寒桜の話」
...出したお方(かた)は神さまだらう冬の來たのを知らせる手紙...
水谷まさる 「歌時計」
...未だ一年にもおなりにならないお方なのに...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...「のん気なお方」といわれ「おひゃらくな御老人」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...その異国の人の血をひいてきたお方でございます...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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