...平常は誠にお優しいお方ですが...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...私はそういうお方に一度あなた方の仕事振りを見て頂きたいとさえ思うのです...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...伊豆の片隅に敢然と源家の旗をひるがへさせたお方は...
太宰治 「右大臣実朝」
...たいへん愛嬌(あいきょう)のいいお方でございました...
太宰治 「鉄面皮」
...正直ないいお方ですよ...
太宰治 「春の枯葉」
...このお方は、御台様の連れ子でいらっしゃいまして、当時は十一におなりなされ、お顔だちから姿かたちまでお母様にそっくりでいらっしゃいましたが、御台様としましては、お父様のない此のお子をどんなにかいとおしくも、御不便(ごふびん)にも思し召したのでござりましょう...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...「お医者さんはどんな人にかかってるのん」「どんなお方か...
谷崎潤一郎 「細雪」
...親切なお方だって...
永井隆 「この子を残して」
...それは敵持(かたきも)ちのお方でござんしたね...
中里介山 「大菩薩峠」
...女をつかまえて無礼なことをなさるようなお方ではありませんよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...いろんなお方が……」娘はいたつて口數が少ない...
堀辰雄 「爐邊」
...わが主劉皇叔はかりそめにも信義には背かないお方です」「けれどついに...
吉川英治 「三国志」
...探題殿の懸人(かかりゅうど)の……琵琶法師とかいう母子(おやこ)のお方か」と...
吉川英治 「私本太平記」
...女性(にょしょう)のお方とだけを...
吉川英治 「私本太平記」
...余命を長らえているわけにはゆかない」「僧門のお方は...
吉川英治 「新書太閤記」
...(どんなお方か)と...
吉川英治 「親鸞」
...――だけれど、死んで花が咲かないよりは、恋しい、恋しい、あるお方に、会われないのが心残りで、ツイのまずにいた毒薬を、フイと昨夜(ゆうべ)思いだして、少しばかりお前に試してみたわけさ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...行く先をいって出た例(ためし)のないお方で」それから...
吉川英治 「宮本武蔵」
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