...お手許金を差出されたということでありましょう...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...もうお手許迄(てもとまで)とどいているに違いない『春服』八号中の拙作のことであります...
太宰治 「虚構の春」
...この手紙とともにそれがお手許に届きましたならば...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...お絹様のお手許においでなさる子供を...
中里介山 「大菩薩峠」
...若様のためには親御様のお手許(てもと)で御養育なさるのが本当かと存じます」「それも考えないではないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...暮れ以來お手許不如意(ふによい)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのお手許で親しく養い育てられてきたのですから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...殿のお手許へ呈出しました名簿...
山本周五郎 「思い違い物語」
...薬はお手許にお持ちですか...
山本周五郎 「新潮記」
...却(かえ)ってそうした点が一種の興味と共に何かの御参考になりはしまいかと思いまして編輯者のお手許に差出す事に致しました...
夢野久作 「能とは何か」
...併(しか)しあなたは巴里(パリイ)に於て既に著名なお人(ひと)ですから多分無事にお手許(てもと)に届くだらうと思ひます...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...法親王のお手許へささげた...
吉川英治 「私本太平記」
...みかどのお手許へわたればそれでよいのだろうが」「いえ」年下の使僧がいった...
吉川英治 「私本太平記」
...殿のお手許(てもと)からじかに...
吉川英治 「新書太閤記」
...お手許まで御披露を仰ぎまする」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...お手許にさしあげましょう」これは友松も心から欣(よろこ)んでいうことのできる返辞だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...呉用軍師のお手許へ預けてゆくことだ」聞いていた一同は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...内蔵助殿からお手許への届け物……...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??