...どなたか、お手数ですが、中にいる中村警部に、きょう昼ごろ裏門の番をしていた警官をつれて、いそいでここへ来てくれるように、お伝えくださいませんか...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...見す見すあなたがお手数をかけて下すったものでも...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...実にお手数をかけてしまった...
太宰治 「帰去来」
...その時にも実に北さんにお手数をかけた...
太宰治 「帰去来」
...自分の不行き届きから却っていろいろと無駄(むだ)なお手数を掛けた結果に終ったのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...お手数ながらあの写真をお返し下されたく...
谷崎潤一郎 「細雪」
...とんだお手数をかけます」父親の紋兵衛は六十前後...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あなたにいろいろこんなお手数をおかけして...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...お手数ですが、扉を閉めてこちらへいらしてください...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...お手数だが、お前さんの劇団の会計係を教えてくれないか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...お手数を掛けて申訳ありません...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...やくざめいたこんな間違えでお上へお手数を掛けようなんて...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...いろいろお手数をかけて相済みませんです...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...お手数をかけまして何とも……」ちゃんと考えていたのであろう...
夢野久作 「斬られたさに」
...お手数はかけません」「死骸はどこに隠した……この家(うち)の主人の死骸を……」「知りません」私は内心唖然とした...
夢野久作 「冥土行進曲」
...(それさえ……それさえ、家来共に届けば)と、眼をとじたが、すぐ左右を見て、『お手数ながら、料紙と硯(すずり)を』そして、風にうごく懐紙(かいし)の耳を、小指で抑えながら、書きながした...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...お手数をわずらわさずに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...こんなお手数を皆さまにおかけして」「何を仰っしゃいます...
吉川英治 「日本名婦伝」
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