...あえてお手前が崩れるというでもないよ...
泉鏡花 「婦系図」
...淡路島(あわじしま)を見に行くとおっしゃって皇后のお手前をおつくろいになり...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...鶴の料理のお手前を拝見に往つたことがあつた...
薄田泣菫 「茶話」
...お手前にてお茶を下され...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...お手前ものの絵を描く気になれませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...お手前ともお見事とも言わないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...田中から聞いて、なんと満ち足りた世界も、あればあるものだと思ったが、お手前の話で、どうにも執着が断ちきれなくなった...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...「――お手前は高倉の祐吉」彼らは雪けむりを立てて駈けよった...
本庄陸男 「石狩川」
...お手前の前じゃが...
正岡容 「寄席」
...諸芸に堪能なるお手前の表芸が見たしと申すや否や...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...見事なお手前は決して茶事(ちゃじ)のみではありませぬ...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...「結構なお手前」と会釈する...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...お手前のほうが通じておると思うが...
吉川英治 「新書太閤記」
...年来の懇意ですが」「お手前と」「自分とも...
吉川英治 「新書太閤記」
...お手前のことであろう...
吉川英治 「親鸞」
...殊にお手前の音(ね)いろを聞き澄ますに...
吉川英治 「八寒道中」
...年ごろはお手前より若く...
吉川英治 「八寒道中」
...吾々が茶事のお手前でも所望したように受り取っておられるらしいが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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