...地獄も見て来たよ――極楽は、お手のものだ、とト筮(うらない)ごときは掌(たなごころ)である...
泉鏡花 「絵本の春」
...警官たちはお手のものの捜査を開始した...
海野十三 「金属人間」
...お芝居はお手のものですよ」「これは不思議だ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...変装ときてはお手のものである...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...豆腐はお手のもの...
種田山頭火 「行乞記」
...馬を乗りこなすのはお手のものでしたので...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...しかし出版物ならば発売禁止や頒布禁止は従来のお手のものなのだから...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...自然人気ものを作るのはお手のものといった景気がある...
中里介山 「生前身後の事」
...足場を見計らってお手のものの杖槍を二三度...
中里介山 「大菩薩峠」
...お手のものの三味線...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...この作業は、お手のものだ...
火野葦平 「花と龍」
...――こんな一幅の靜物畫などはプルウストにはお手のもの...
堀辰雄 「日付のない日記」
...母さんがお手のもので縫つたのよ...
牧野信一 「小川の流れ」
...お手のものの笑わせるところだけ...
正岡容 「寄席」
...その難しいスコットランド訛の発音はお内儀さんにとってはお国訛のお手のものなので...
三浦環 「お蝶夫人」
...瓦がお手のものだからである...
柳宗悦 「雲石紀行」
...「刀とくればお手のものだ」と平五は歩きながら呟(つぶや)いた...
山本周五郎 「末っ子」
...少年じぶんから喧嘩はお手のものだった...
山本周五郎 「風流太平記」
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