...伯の尖つた頭から梟(ふくろ)のやうに毛がむくむく生え出して来たらお慰みである...
薄田泣菫 「茶話」
...お慰みに御覧に入れたこともありまして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...お慰みに御覧あそばしませぬか」お槇はお梅をはじめ一行を誘って楊枝店へ往った...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...到着前に一場のお慰みにもなりましょうし...
林不忘 「安重根」
...お慰みじゃないの...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...結構なお慰みですよ!トレープレフ (皮肉に)ほんものの天才か! (憤然として)こうなったらもう言っちまうが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...『矢筈草』の一篇もとこの事を書綴りて愛読者諸君のお慰みにせんと欲せしなり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...あけて口惜(くや)しきびっくり箱でなければお慰み」「ずいぶん凝(こ)った包じゃないの」「なんしろ...
中里介山 「大菩薩峠」
...泊り泊りのお慰みに...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...王妃と女官たちのお慰みにするのだから...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...そんなものがあがってきたらお慰みさ」「出ねえと知って無駄骨を折るいんちきもないもんだ...
久生十蘭 「金狼」
...お前さん! お慰みに一つ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...じだらくは良(い)い内のお慰みだ...
マクシム・ゴルキイ Maksim Gorkii 森林太郎訳 「センツアマニ」
...いいお慰みだわ」二人の口喧嘩にはもう正篤も慣れている...
山本周五郎 「桑の木物語」
...無常の風に会って又もとの水と空気にフッと立ち帰るまでのお慰みが所謂人生という奴だ...
夢野久作 「近世快人伝」
...モウ一つオマケのお慰みとしては……「脳髄が物を考える」という従来の考え方を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...コンナ事でお茶が濁せたらお慰みだ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...「何かお慰みにと...
吉川英治 「私本太平記」
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