...口先ばかりのお愛想...
青木正児 「九年母」
...何日(いつ)見てもお愛想が好いところから...
石川啄木 「天鵞絨」
...跡でお愛想に少許り世間話をして立去るような調子に去って終った...
伊藤左千夫 「浜菊」
...さアどうぞ」などとお愛想を言ってくれられたりするほどにもなりまして...
上村松園 「座右第一品」
...お愛想が十分でなかったりすることが厭(いや)な人は...
上村松園 「山の湯の旅」
...」画家(ゑかき)は幾らかお愛想(あいさう)のつもりで訊きかへした...
薄田泣菫 「茶話」
...小綺麗(こぎれい)な姉(ねえ)さんなどが店先ででんがくを喰(く)ってお愛想をいったりしたもの...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...」会社員の一行を出口まで送つて行つたお幸ちやんがお愛想を云つた...
田中貢太郎 「蛾」
...何のお愛想もできない...
種田山頭火 「行乞記」
...つね日頃(ひごろ)の例の冷たいお愛想をすら...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...」お千代婆さんはお愛想を言いながら...
徳田秋声 「爛」
...本当に今日(きょう)はお愛想(あいそ)もございませんで...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「どうも結構なお天気でよろしゅうございますな」お愛想(あいそう)を言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...精一杯お愛想をしましたよ」「用事は?――まさか八五郎を口説(くど)きに行つたわけぢやあるめえ」「お察しの通りで――近頃加島屋に妙なことがあるから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...心にもないお愛想を言った...
久生十蘭 「あなたも私も」
...お愛想はまことにうるさい...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...川奈ホテルの朝の食堂ではよくキャプテン・エチケットのお愛想をこぼしている大倉喜七郎翁の姿をお見かけするが...
吉川英治 「舌のすさび」
...お愛想のつもりか...
吉川英治 「随筆 新平家」
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