...三言四言お愛想を言つて降りて行つた...
石川啄木 「天鵞絨」
...おとよさんはみんなにお愛想をいうて姉のいる方へ上がった...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...例によってお愛想に低く啼いて...
犬田卯 「荒蕪地」
...秘密のアトリエを見せてくれますよ」ひどくお愛想のいい店員であった...
江戸川乱歩 「悪霊物語」
...お愛想のような金をはらって...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...わたしは自然に対するお愛想のつもりで味わってみた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「照ちゃんのおかげで命拾いをしたよ」思わずそんなお愛想を俺は口にした...
高見順 「いやな感じ」
...お庄にもお愛想を言っていた...
徳田秋声 「足迹」
...」髪結はお愛想笑いをした...
徳田秋声 「爛」
...兄自身は反つて継母にお愛想が好かつたといふのである...
徳田秋聲 「亡鏡花君を語る」
...――客にお愛想を一つ言ふぢやなし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大底(たいてい)におしよ巻紙二尋(ふたひろ)も書いて二枚切手の大封(おほふう)じがお愛想で出来る物かな...
樋口一葉 「にごりえ」
...心にもないお愛想を言った...
久生十蘭 「あなたも私も」
...などと思いつくかぎりのお愛想を並べたてる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...私も安心して勤めができるとお愛想をいった...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...お愛想のようなことをいうと...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...ほんの一寸(ちょっと)お愛想(あいそ)に尻尾を掉(ふ)るばかりで...
二葉亭四迷 「平凡」
...お愛想(あいそ)に...
吉川英治 「私本太平記」
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