...お徳は泣き笑いをしながら...
芥川龍之介 「片恋」
...ここにお徳の口から伝えらるるばかりではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...お役人は偽物でございますか」お徳は呆(あき)れる...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは小娘が物におかしがる笑い方で、ついにはおかしさに堪えられず腹を抱えて、「ちょいと、お徳さん、来てごらんなさい、早く来てごらんなさいよ」「どうしたの、お鶴さん」「あれ、あそこをごらんなさい」「まあ」「ありゃ人間でしょうか、猿でしょうか」「そりゃ人間さ」「あの面(かお)をごらんなさい」「おお怖(こわ)い」「でも、どこかに可愛いところもあるじゃありませんか」「子供でしょうかね」「なんだかお爺さんみたようなところもあるのね」「あれはお前さん、こっちをじっと見ているよ、睨めてるんじゃないか」「怖いね」「怖かないよ、子供だよ」小間使が二人寄り三人寄り、ほかの女中雇人まで追々集まって、米友の面を指していろいろの噂(うわさ)をしているのが米友の耳に入りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その間にお徳は、更に温かい飯と、新しい松茸の料理にかかるべく焚火を加えて、その火加減をながめています...
中里介山 「大菩薩峠」
...女房にまで濡れ衣を着せようとしやがつた」「可哀想なのはお徳で――」「それを考へると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...最後に顔を出したのは、お徳の姉で、お部屋様のお銀でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お徳に逢って訊いてみると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お徳と嫁合(めあわ)せて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何心なく帰ったお徳の歎きは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その死骸の側にケロリとして付いているお徳の大胆さに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お徳が怪しいと言うのか」「そんなつもりで申したのじゃございません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女房のお徳も寄せつけねエ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五お勝手の下女お徳は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あとは母親と下女のお徳だけ」「待つてくれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お徳や小皿を二、三枚持っておいで」とむずかしき玉子の検定法が始まれり...
村井弦斎 「食道楽」
...何のお徳か」「まア聞け...
吉川英治 「私本太平記」
...聖人様のお徳を拝んでおりまする...
吉川英治 「親鸞」
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